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離れたハウスを何度も巡回していませんか?農業法人の複数圃場管理を効率化する方法
農業法人が事業を拡大するとき、栽培面積やハウスの棟数を増やすことは重要な経営戦略の一つです。 しかし、圃場が増えると同時に、管理上の課題も増えていきます。 例えば、 ・ハウスごとに灌水設備を操作する必要がある ・離れた圃場まで車で移動しなければならない ・各ハウスの換気設備を個別に管理している ・圃場ごとに異なるメーカーの制御盤を使用している ・担当者によって設備の操作方法が異なる といった問題です。 1棟や2棟であれば問題にならなくても、5棟、10棟と増えていくと、管理に必要な時間や人員が大きな負担になります。 そこで重要になるのが、複数圃場をできるだけ少ない人員で管理できる仕組みを構築することです。 ■圃場が増えるほど「移動時間」が経営コストになる 複数圃場を運営する場合、見落としやすいのが移動時間です。 例えば、3か所の圃場を管理しており、それぞれの設備操作や確認のために1日20分の移動時間が発生しているとします。 20分 × 3か所 = 1日60分 年間300日稼働すると、 60分 × 300日 = 年間300時間 になります。...
ishikawa030
3 日前読了時間: 8分


農業の灌水、タイマー任せで大丈夫?天候に合わせて水やりを変える方法
施設園芸では、タイマーを使って灌水している農場も多くあります。 例えば、 「朝8時に10分」 「昼12時に10分」 「夕方に5分」 といった設定です。 一度設定してしまえば毎日自動で動いてくれるため、非常に便利です。 しかし、ここで一つ問題があります。 晴れている日も、曇っている日も、同じ量の水を与えてよいのでしょうか。 作物が必要とする水分量は、毎日一定ではありません。 日射が強い日は蒸散量が増えやすく、曇天や雨天では水の消費量が少なくなることがあります。 それにもかかわらず、毎日まったく同じ灌水を続ければ、実際の環境と水やりが合わなくなる可能性があります。 ■タイマーは便利。でも「天気を見て判断」はしてくれない 一般的なタイマーの役割はシンプルです。 設定した時間になったら、 ON↓一定時間経過↓OFF という動作を繰り返します。 つまり、 「今日は非常に暑い」 「今日は朝から曇っている」 「午前中は晴れたが午後から雨」 といった状況までは判断してくれません。 そのため、実際には農家自身が天候を見ながら、 「今日は少し多めにしよう」 「今日は
ishikawa030
10月9日読了時間: 5分


中古ハウスを買ったら最初に何を直す?失敗しない設備改修の順番
新規就農や農業への新規参入では、新しいハウスを一から建てる方法だけでなく、中古ハウスや既存施設を活用する方法もあります。 すでにハウスが建っているため、建設費を抑えられる可能性がある一方で、実際に使い始めると、 ・灌水設備が古い・側窓が手動・モーターが付いていない・配線がよく分からない・設備の一部だけ壊れている といった問題が出てくることがあります。 そこで迷うのが、 「全部新しくした方がいいのか、それとも今ある設備を使うべきなのか」 という問題です。 中古ハウスでは、設備をすべて新品にするよりも、現在の状態を確認しながら必要な部分から改修していく方が、初期投資を抑えやすくなります。 ■まず確認したいのは「毎日触る設備」 中古ハウスを改修するとき、最初からハウス全体を完璧にする必要はありません。 まず確認したいのが、 毎日、人が操作している設備です。 例えば、 ・灌水バルブ・ポンプ・側窓・天窓・換気設備・遮光設備 などです。 これらは一度の作業時間が短くても、毎日行うことになります。 そのため、 「毎日何回触るのか」 「そのために何分使っているの
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9月30日読了時間: 6分


古いハウスでもスマート農業はできる?既存設備を活かす「後付け自動化」
新規就農や異業種から農業へ参入するとき、必ずしも新品のハウスからスタートするとは限りません。 既存農家からハウスを引き継いだり、中古の農業施設を活用したりするケースもあります。 そこで問題になるのが設備です。 「ハウスは使えるけれど設備が古い」 「灌水は手動」 「側窓も手で開け閉めしている」 「スマート農業を始めるなら、全部交換しなければならないのでは?」 このように考えてしまうことがあります。 しかし、スマート農業を始めるために、必ずしも既存設備をすべて撤去して最新設備へ入れ替える必要はありません。 設備の状態や仕様によっては、今ある設備を残しながら、必要な部分だけ後付けで遠隔化・自動化するという方法があります。 ■農業設備は「古いか新しいか」だけで判断しない 設備を見るときに重要なのは、年式だけではありません。 例えば古い設備であっても、 ・モーターが正常に動く・電磁弁が使用できる・換気窓自体に問題がない・配管がそのまま利用できる のであれば、設備全体を交換する必要がない場合があります。 一方で、新しい設備でも、自動化や外部制御を想定していな
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9月25日読了時間: 7分


イチゴ高設栽培の潅水を自動化するには?既存設備を活かした多頻度少量潅水の始め方
イチゴの高設栽培では、潅水管理が収量や品質を左右する重要な作業の一つです。 一方で、 「晴れた日は潅水回数を増やしたい」 「時間だけでなく日射量に応じて潅水したい」 「毎回ハウスへ行ってタイマーを変更するのが負担」 と感じていても、そのためだけに高額な環境制御盤へ設備を全面更新することには抵抗がある生産者も多いのではないでしょうか。 特に、これからイチゴ栽培を始める新規就農者や、既存設備を活用しながら省力化を進めたい農業法人にとって、設備投資をどこまで行うかは大きな問題です。 重要なのは、最初からすべての設備を交換することではありません。 現在使っている設備を活かしながら、必要な部分から自動化する方法もあります。 高設栽培では、地植えと比べて一株あたりが利用できる培地量が限られています。 そのため、根域内の水分状態が変化しやすく、晴天時には植物の吸水や蒸散によって培地内の水分が短時間で減少することがあります。 このような環境では、一度に大量の水を与えるだけではなく、1回あたりの潅水量を抑えながら、必要に応じて回数を増やす「多頻度少量潅水」が選択肢
ishikawa030
9月11日読了時間: 7分


新規就農で失敗を防ぐために|就農前に確認したい地域・家族・労働力の現実
新規就農では、作物や農地、設備のことを先に考えがちです。しかし、実際に経営を始める前には、「どこで暮らすのか」「誰が働くのか」「家族はどこまで協力できるのか」まで含めて考える必要があります。 一般社団法人全国農業会議所・全国新規就農相談センターが2025年3月に公表した『新規就農者の就農実態に関する調査結果-令和6年度-』を見ると、新規参入者には、親元就農者とは異なる特徴があります。 これらの違いは、どちらが有利かという話ではありません。新規参入者が、就農前に何を確認しておくべきかを考える材料になります。 ■新規参入者の84.1%は農家出身ではない 新規参入者では、「農家出身ではない」が84.1%を占めています。一方、親元就農者では「農家出身である」が73.0%です。 この違いは、新規参入者の場合、農地や施設だけでなく、地域とのつながり、栽培技術、資材の購入先、修理を依頼できる業者、出荷先などを、自分で構築する場面が多くなる可能性を示しています。 もちろん、農家出身だから必ず農地や設備を引き継げるわけではなく、新規参入者でも充実した支援を受けられ
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8月26日読了時間: 6分


人材不足に強い農業経営とは?令和6年新規就農者調査から考える持続可能な農場づくり
人材確保は経営リスクの一つになっている 近年、多くの農業経営体で共通する課題の一つが人材不足です。収穫期や繁忙期だけ人手を確保することが難しくなっただけでなく、長期的に働く人材を育成・定着させることも重要な経営課題になっています。 こうした状況を考えるうえで参考になるのが、農林水産省が公表した「令和6年新規就農者調査結果」です。この調査では、農業経営体に新たに雇用された人が、どのような就業状態から農業へ入ってきたのかが示されています。 対象は「新たに雇用された者」であり、新規就農者全体の傾向を示すものではありません。しかし、現在の採用市場を理解するための重要な資料といえます。 農業経験者だけでは人材は集まらない 調査結果では、「農業以外に勤務」していた人が7,310人と最も多くなっています。 一方、「農業法人等に勤務」は1,740人、「学生」は1,640人、「自営農業」は1,060人、「家事・育児・その他」は820人、「農業以外の自営業」は410人でした。 この結果から分かるのは、農業法人の採用は、農業経験者だけで成り立っているわけではないという
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7月31日読了時間: 4分


新規参入で見落としやすい「経営責任者への負担集中」と備え方
新規就農を考えるとき、「何歳くらいで農業を始める人が多いのか」「一人で経営判断を背負うことになるのか」「共同経営者はどの程度いるのか」は、かなり現実的な確認ポイントです。 農林水産省の「令和6年新規就農者調査」では、新規参入者は、土地や資金を独自に調達し、調査期日前1年間に新たに農業経営を開始した経営の責任者・共同経営者とされています。共同経営者には、夫婦でそろって就農した場合の配偶者や、複数の新規就農者が法人を新設して共同経営を行う場合の共同経営者が含まれます。 この調査は、既に新規参入した人を対象にしたものです。ただし、これから新規就農を考える人にとっても、就農前にどのような体制を整えるべきかを考える材料になります。 令和6年の新規参入者は3,750人、中心は30〜40代 令和6年の新規参入者は3,750人でした。このうち49歳以下は2,560人で、全体の約68.3%を占めています。 年齢階層別に見ると、最も多いのは40~49歳の1,120人、次いで30~39歳の1,020人です。20~29歳は420人、50~59歳は610人、60~64歳は
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7月10日読了時間: 4分


新規参入者は30〜40代が中心?経営責任者に集中する就農初期の負担
新規就農を考えるとき、「何歳くらいで始める人が多いのか」「一人で経営を背負うことになるのか」「共同経営はどの程度あるのか」は、かなり現実的な確認ポイントです。 農林水産省の「令和6年新規就農者調査」では、新規参入者は、土地や資金を独自に調達し、調査期日前1年間に新たに農業経営を開始した経営の責任者・共同経営者とされています。共同経営者には、夫婦でそろって就農した場合の配偶者や、複数の新規就農者が法人を新設して共同経営を行う場合の共同経営者が含まれます。 この調査は既に新規参入した人を対象にしたものですが、これから新規就農を考える人にとっても、就農準備の段階で確認すべき課題が見えてきます。 ■令和6年の新規参入者は3,750人、49歳以下が約68% 令和6年の新規参入者は3,750人でした。このうち49歳以下は2,560人で、全体の約68.3%を占めています。新規就農というと若年層のイメージが強くなりがちですが、年齢階層別に見ると、最も多いのは40~49歳の1,120人、次いで30~39歳の1,020人です。 つまり、新規参入者の中心は10代・20
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7月8日読了時間: 4分


新規就農で「食べていける」まで何年かかるのか就農3〜4年目に見えやすい資金繰りの壁
これから農業を始めようと考える人にとって、大きな不安の一つが「本当に農業だけで生活できるのか」という問題です。 農業には、自分の作物を育て、自然と向き合い、地域に根ざして働く魅力があります。 しかし、農業を仕事として続けるには、理想だけでは足りません。農業は、初期投資が大きく、収入が安定するまでに時間がかかる事業です。 機械、施設、農地、資材、種苗、肥料、燃料、生活費などの支出は先に発生します。一方で、売上は作物を育て、収穫し、出荷してから入ってきます。 つまり、新規就農では「作れるか」だけでなく、「食べていける状態になるまで資金が持つか」が重要になります。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、作目ごとの生計成立率、生計が成り立つまでの年数、就農前に確認すべき資金計画について整理します。 1. 農業所得で生計が成り立つ割合は、作目によって大きく違う まず確認すべきなのは、農業所得だけで生計が成り立っている人がどれくらいいるのかという点です。 調査結果を見ると、生計が成り立っている割合は作目によって大きく異なり
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7月3日読了時間: 9分


新規就農の資金支援は「知っているだけ」では足りない
新規就農を目指す人にとって、資金の確保は避けて通れない課題です。 農業を始めるには、技術を学ぶための研修期間が必要です。独立後には、農地、機械、施設、資材、生活費、運転資金も必要になります。 その負担を支える制度として用意されているのが、「就農準備資金」と「経営開始資金」です。 就農準備資金は、就農前の研修期間を支えるための資金です。経営開始資金は、独立して農業経営を始めた直後の生活と経営を支えるための資金です。 新規就農者にとって、これらの制度は非常に重要です。 しかし、制度があるからといって、誰でも必ず受け取れるわけではありません。実際には、要件を満たせず受給できなかった人や、制度そのものを知らなかった人も一定数存在します。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、就農準備資金・経営開始資金をめぐる現実と、就農前に確認すべきポイントを整理します。 1. 資金支援を受けられなかった理由で多いのは「要件を満たさなかった」 新規就農者向けの資金支援制度は、就農初期の大きな助けになります。 しかし、実際には資金を受給
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6月10日読了時間: 9分


新規就農までの準備期間はどれくらい?年齢別データから見る「1〜3年」が現実的な目安
「農業を始めたい」と考えたとき、実際に就農するまでにどれくらいの準備期間が必要なのか。 これは、新規就農を検討する人にとって重要な疑問です。 農業を始めるには、栽培技術の習得だけでなく、農地の確保、資金計画、住まいの準備、機械・施設の整備、販路づくりなど、多くの準備が必要になります。 では、実際に就農した人たちは、どれくらいの期間をかけて就農に至っているのでしょうか。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、年齢別に見た就農までの準備期間を整理します。 1. 1年未満で就農する人は、どの年代にも一定数いる まず注目すべきなのは、就農を決めてから1年未満で実際に農業を始めている人が、どの年代にも一定数いることです。 調査結果では、1年未満で就農した人の割合は次のようになっています。 29歳以下:28.4%30〜39歳:24.7%40〜49歳:20.6%50〜59歳:22.2%60歳以上:25.6% 最も割合が高いのは29歳以下ですが、若い世代だけが短期間で就農しているわけではありません。 60歳以上でも約4人に1人
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6月3日読了時間: 5分


令和6年の新規雇用就農者、「その他」が8,670人 役員・構成員は1,510人にとどまる
令和6年の新規雇用就農者を就業上の地位別に見ると、「役員・構成員」は1,510人、「その他」は8,670人となっている。合計は10,180人であり、その大半を「その他」が占めている。 この数字から分かるのは、新規雇用就農者の多くが、経営の中核に近い役員や構成員として入っているのではなく、まずは雇用労働者として農業に関わっているということである。農業法人や組織経営への入口として、雇用という形が広く機能している一方で、経営側に近い立場での参入は限定的である。 ■役員・構成員は20代が最多 役員・構成員の年齢構成を見ると、20~29歳が530人で最も多い。次いで30~39歳が210人、65歳以上が210人、40~49歳が200人となっている。49歳以下は1,000人であり、全体の約3分の2を占める。 特徴的なのは、20代が最も厚い一方で、65歳以上にも一定数が存在している点である。これは、若い世代が組織の一員として入るケースと、高齢層が何らかの形で役員・構成員として関わるケースが併存していることを示している。 つまり、役員・構成員は単純な若年層中心でも
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5月13日読了時間: 3分


農家出身者の就農は学卒だけではない 令和5年新規雇用就農者の年齢構造を読む
令和5年の新規雇用就農者のうち、農家出身者は1,200人となっている。そのうち、新規学卒就農者は120人であり、農家出身の新規雇用就農者全体の1割にとどまる。 農家出身者というと、家業として農業に関わり、学校卒業後にそのまま農業へ入る姿を想像しやすい。しかし、今回の数字を見る限り、そのような学卒直後の就農は一部であり、農家出身者の雇用就農はより幅広い年齢層によって構成されている。 つまり、「農家出身=若いうちに農業へ入る」という単純な構図ではない。農家出身であっても、就農のタイミングや入り方は多様化している。 ■年齢構成は30代が最多、20代から高齢層まで分布 農家出身の新規雇用就農者1,200人を年齢別に見ると、最も多いのは30~39歳の260人である。次いで20~29歳が240人、65歳以上が200人、40~49歳が190人と続く。 49歳以下は700人で全体の過半を占める一方、50歳以上も500人いる。若年層だけでなく、中高年層や高齢層にも一定の就農者が存在している点が特徴である。 この構成から見えるのは、農家出身の雇用就農が、単なる新卒採
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5月8日読了時間: 4分


令和5年の新規雇用就農者、非農家出身が8割超 新規学卒就農者は20代以下に集中
令和5年の新規雇用就農者数を見ると、農業の雇用就農がすでに家業の枠を超えた人材によって支えられていることが分かる。今回のデータでは、非農家出身の新規雇用就農者は8,100人に達しており、雇用就農全体の中でも極めて大きな比重を占めている。 これは、農業の担い手が「農家の子」だけで構成される時代ではなくなっていることを意味する。農業はもはや家業の内部で人材を回すだけの産業ではなく、外部から人を受け入れる産業として機能している。雇用就農という形態は、その変化をもっとも端的に示す入口だといえる。 ■年齢構成を見ると、雇用就農の中心は若年層から中堅層にある 非農家出身の新規雇用就農者を年齢別にみると、20~29歳が2,530人と最も多く、次いで40~49歳が1,720人、30~39歳が1,480人となっている。15~19歳も450人おり、49歳以下の合計は6,180人に達する。全体8,100人のうち、約4分の3が49歳以下という計算になり、雇用就農が若年層から中堅層を受け入れる経路として機能していることがはっきり見て取れる。 一方で、50~59歳は1,00
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4月17日読了時間: 4分


令和5年 新規就農者の構造分析:参入が増えない本当の理由
令和5年の新規就農者の内訳を見ると、新規自営農業就農者が30,330人と最も多く、新規雇用就農者が9,300人、新規参入者は3,830人にとどまる。この時点で、農業は依然として家業継承型を中心とした構造で成り立っていることが分かる。 しかし重要なのは、その内訳である。自営就農では65歳以上が15,870人と突出しており、60〜64歳も4,650人に達している。これは若年層の流入ではなく、高齢層によって数が支えられている構造である。一方で雇用就農は20〜40代が中心であり、労働市場に近い形で若年層の受け皿として機能している。 ■新規参入の実態と年齢構造 新規参入者に着目すると、30〜39歳が1,040人、40〜49歳が1,070人と、中年層が中心である。若年層が直接農業に参入しているわけではなく、他業種からの転職として参入している構造が明確に現れている。 また49歳以下の人数を見ると、自営が6,420人、雇用が6,880人とほぼ同水準である。これは若年層の流入経路が自営から雇用へと移行していることを示している。農業は最初から自営として入るのではなく
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4月3日読了時間: 2分


新規参入就農者3,830人、30~40代が中心~若年層の流入は限定的~
■外部から農業に入る「新規参入就農者」 令和5年の新規参入就農者は3,830人だった。新規参入就農者とは、農家出身ではない人などが外部から農業に入るケースを指す。いわゆる「ゼロから農業を始める層」であり、担い手確保の中でも特に注目される存在である。 ■中心は30代・40代 年齢階級別にみると、最も多いのは40~49歳の1,070人、次いで30~39歳の1,040人となっている。さらに50~59歳も590人と一定数存在しており、 30代から40代を中心とした現役世代中盤が主力 となっている。 20~29歳は480人にとどまり、若年層よりも社会経験を積んだ世代の参入が多い構造である。 ■若年層は極めて少ない 特に目立つのは、若い世代の少なさである。15~19歳はわずか10人であり、ほぼ存在しないに等しい水準となっている。 20代も一定数はいるものの、30代・40代と比較すると明らかに少なく、 新規参入という形で農業に入る場合、若年層のハードルが高い ことが示唆される。 ■高齢層も一定数参入 一方で、60~64歳は210人、65歳以上は430人と、高齢
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4月1日読了時間: 3分


新規就農者が苦労したことTOP8!農地・資金・技術の「3大壁」を突破する準備術
「農業を始めたいけれど、家族に反対されたらどうしよう」「そもそも何から調べればいいのか分からなくて不安……」 これから新規就農を目指す方の多くは、こうした「漠然とした不安」を抱えています。しかし、実際に農業の世界に飛び込んだ先輩たちに「一番苦労したのはどこですか?」と尋ねると、少し意外な、そして非常に現実的な答えが返ってきます。 この記事では、全国農業会議所の調査データを基に、新規就農者が直面する「現実の壁」をランキング形式で整理し、それをどう乗り越えていくべきかの戦略を解説します。 1. イメージと現実はこれだけ違う!就農時の苦労ランキング 最新の調査(2021年度)によると、新規就農者が「就農時に苦労した」と回答した項目のトップ8は以下の通りです。 新規就農者が就農時に苦労したことTOP8 順位 項目 割合 1位 農地の確保 72.8% 2位 資金の確保 68.6% 3位 営農技術の習得 57.7% 4位 住宅の確保 23.3% 5位 地域の選択 17.1% 6位 相談窓口さがし 15.0% 7位 家族の了解 11.5% 8位 その他 11.
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3月18日読了時間: 5分


新規就農は“借金前提”なのか? 就農直後の資金不足と借入実態
「 就農して何年目の人が、どれほど資金を借りているのか? 」これは、新規就農を目指す人が早い段階で抱える根源的な疑問でしょう。 全国農業会議所の「新規就農者の就農実態調査(令和6年度)」を基に、本記事では “就農後の経過年数” に注目して資金状況の実態 を整理します。表向きには「支援制度が整っている」と言われる新規就農ですが、数字を見ると 初期の資金不足の深刻さ がはっきり浮かび上がります。 ■1. 就農直後(1・2年目)は最も借入依存が強い まず、就農後の期間別の「資金を借り入れた割合」は次の通りです。 1・2年目:61.3% 3・4年目:50.8% 5年以上:53.1% 特に 就農1~2年目の6割超が借金スタート という点が重い数字です。農業を始めた直後新規就農は“借金前提”なのか? 就農直後の資金不足と借入実態は、設備・資材・圃場整備など支出が集中し、自己資金だけで乗り切ることは難しい構造にあります。 また、3~4年目で借入割合が一時的に低下しているものの、5年以上経過しても 半数以上が借入を利用 しており、「軌道に乗ったら借金から
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2月27日読了時間: 3分


新規就農で農家を引き継ぐ人は何%?有形資産・無形資産の継承実態まとめ
「離農する農家を引き継げば、農地も機械も販路も“セット”で手に入るのでは?」 新規就農を考えていると、一度はこう思うはずです。 この記事では、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果(令和6年度)」をもとに、新規就農者が実際にどのような**経営継承(事業承継)**をしているのかを数字で整理します。 1. 経営継承している新規参入者はほとんどいない まず、「そもそも第三者経営継承をしている人がどれくらいいるのか」を見ます。 新規参入者について、離農農家からの継承内容は次の3つに分かれています。 経営資産をまとめて引き継いでいない → 1,196人(85.6%) 有形資産のみをまとめて引き継いだ → 137人(9.8%) 有形資産+無形資産をまとめて引き継いだ → 65人(4.6%) つまり、 有形・無形を含めて、離農農家から何らかの経営継承をしている新規参入者は 全体の14.4% にとどまる ということです。 「誰かの農家をそのまま引き継いで就農する」というイメージはわかりやすいのですが、実際には 8〜9割の新規参入者は、まとめての事
ishikawa030
2月25日読了時間: 5分
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