top of page

イチゴ高設栽培の潅水を自動化するには?既存設備を活かした多頻度少量潅水の始め方

4 時間前
読了時間: 7分

イチゴの高設栽培では、潅水管理が収量や品質を左右する重要な作業の一つです。

一方で、

「晴れた日は潅水回数を増やしたい」

「時間だけでなく日射量に応じて潅水したい」

「毎回ハウスへ行ってタイマーを変更するのが負担」

と感じていても、そのためだけに高額な環境制御盤へ設備を全面更新することには抵抗がある生産者も多いのではないでしょうか。

特に、これからイチゴ栽培を始める新規就農者や、既存設備を活用しながら省力化を進めたい農業法人にとって、設備投資をどこまで行うかは大きな問題です。

重要なのは、最初からすべての設備を交換することではありません。

現在使っている設備を活かしながら、必要な部分から自動化する方法もあります。

高設栽培では、地植えと比べて一株あたりが利用できる培地量が限られています。

そのため、根域内の水分状態が変化しやすく、晴天時には植物の吸水や蒸散によって培地内の水分が短時間で減少することがあります。

このような環境では、一度に大量の水を与えるだけではなく、1回あたりの潅水量を抑えながら、必要に応じて回数を増やす「多頻度少量潅水」が選択肢になります。

例えば、

・朝と夕方だけ潅水する・決められた時刻に一定量を潅水する

という運用では、その日の天候変化に十分追従できない場合があります。

晴天日と曇天日では日射量が大きく異なるため、本来必要な水分量も同じとは限りません。

そこで、日射量などの環境データを利用しながら潅水する方法が考えられます。


■ 従来のタイマー潅水では何が問題になるのか

一般的なタイマーでも、決められた時間に潅水することはできます。

シンプルで扱いやすく、現在も多くの農業現場で利用されています。

問題は、より細かい潅水管理を行おうとした場合です。

例えば、

「9時、10時、11時、12時……と細かく潅水したい」

「晴れた日だけ潅水回数を増やしたい」

「日射量に応じて潅水したい」

となると、タイマーの設定可能回数や制御方法によっては対応が難しくなります。

また、天候に応じて設定を変更する場合には、その都度タイマーを確認・変更する必要があります。

潅水そのものは自動化されていても、「潅水設定を調整する作業」が人に残っている状態です。


■ 解決方法は「設備を全部交換する」だけではない

潅水を高度化しようとすると、「環境制御盤を新しく導入しなければならない」と考えがちです。

もちろん、温度・湿度・CO2・日射・潅水・換気などを一括管理する環境制御システムは有効です。

しかし、現在の目的が「まず潅水だけを細かく制御したい」のであれば、ハウス設備全体を入れ替える必要があるとは限りません。

例えば、現在使用している

・電磁弁・ポンプ・潅水配管・タイマー・その他の潅水設備

を活かし、制御部分だけを追加する方法があります。

これが「後付け型の自動化」です。


■ 既存設備を活かした後付け自動化とは

後付け自動化の考え方は単純です。

現在正常に動いている潅水設備をすべて撤去するのではなく、既存設備と潅水機器の間に制御装置を追加することで、遠隔操作や自動制御に対応させます。

GREEN OFFSHOREの「GO SWITCH」も、このような用途を想定した遠隔・自動制御システムです。

GO SWITCHでは、スマートフォンからの操作に加え、センサーや日射量データと組み合わせた潅水制御にも対応しています。

重要なのは、高額な設備を一式入れ替えるのではなく、現在必要な潅水制御から導入できるという点です。


■ 日射比例潅水という選択肢

時間だけで潅水する方法とは別に、日射量を基準に潅水する方法があります。

植物の蒸散は日射の影響を大きく受けます。

そのため、「毎日10時に潅水する」という時間基準ではなく、一定量の日射が積算されたら潅水する、という考え方を取り入れることで、天候に応じた潅水管理が可能になります。

例えば、曇天日であれば潅水間隔を長くし、日射量の多い日は潅水回数を増やす、といった運用です。

GO SWITCHでは、タイマーだけではなく、日射量を利用した自動潅水にも対応しています。

日射量を基準に潅水することで、天候に応じた潅水管理を自動化できる可能性があります。


■ 最初から日射比例まで導入する必要はない

一方で、新規就農時から高度な制御をすべて導入する必要はありません。

設備投資を抑えたい場合には、段階的に自動化する方法もあります。

第1段階現在のタイマー・潅水設備をそのまま利用する

第2段階遠隔操作を追加する

第3段階潅水回数を増やし、多頻度少量潅水へ移行する

第4段階日射量などのデータと連動させる

農業では、導入前には必要と思っていた機能が実際にはほとんど使われないこともあれば、栽培を始めてから必要になる機能もあります。

最初から大規模な設備投資を行うより、必要になった段階で機能を追加する方が、投資リスクを抑えられる場合があります。


■ こんな農園では後付け自動化を検討しやすい

特に後付け型の潅水自動化と相性がよいのは、次のようなケースです。

・現在の潅水設備は問題なく使用できている・タイマーの設定回数だけでは足りない・多頻度少量潅水を試してみたい・日射比例潅水に移行したい・ハウスへ行ってタイマーを変更する回数を減らしたい・新規就農時の設備投資をできるだけ抑えたい・将来的に制御内容を拡張したい

逆に、潅水設備そのものが老朽化している場合や、ポンプ・配管を含めて全面改修が必要な場合には、制御装置だけを後付けするより設備全体を見直した方がよいケースもあります。

重要なのは、「自動化装置を買うこと」ではなく、現在の設備のどこまでを残せるかを最初に確認することです。


■ 側窓や換気まで自動化したい場合はGO SWITCH+という選択肢もある

潅水だけでなく、

・ハウス側窓・換気・暖房・ファン

なども合わせて制御したい場合には、GO SWITCH+があります。

GO SWITCH+では、窓の開閉や潅水、暖房などをスマートフォンから管理でき、環境情報と連動した自動制御にも対応しています。

現在使用しているハウスへ追加して利用できるため、

「まず潅水を自動化し、その後換気も自動化する」

といった段階的な導入も検討できます。


■ 実際の設備で使えるかどうかを先に確認する

後付け制御で最も重要なのは、現在使用している設備との適合確認です。

同じ「潅水タイマー」でも、

・メーカー・型番・電源電圧・出力方式・接点構成・ポンプや電磁弁との接続方法

は異なります。

そのため、「GO SWITCHなら何でもそのまま接続できる」と考えるのではなく、現在使用している設備の型番や配線構成を確認した上で導入可否を判断する必要があります。

GREEN OFFSHOREでは、既存設備への導入事例も公開しています。

実際にどのような農園・設備で使用されているかを確認したい場合は、導入事例ページも参考にしてください。


■ まとめ

イチゴ高設栽培で潅水を高度化する方法は、高額な環境制御盤への全面更新だけではありません。

現在の設備を活かしながら、

タイマー潅水↓遠隔操作↓多頻度少量潅水↓日射比例潅水

と段階的に自動化する方法もあります。

特に新規就農者や農業へ新規参入する法人では、初期投資を抑えながら、必要な部分から設備を追加していくことが重要です。

現在のタイマー、電磁弁、ポンプなどをそのまま利用できるのであれば、設備をすべて更新するよりも小さな投資から始められる可能性があります。

「今使っている設備に後付けできるのか」

「日射比例潅水までできるのか」

「どこまで既存設備を残せるのか」

を確認したうえで、自分の栽培方式に合った自動化範囲を決めることが重要です。


■ 関連ページ

潅水を遠隔・自動化したい方GO SWITCHhttps://www.greenoffshore.jp/remoteswitch

潅水に加えて側窓・換気なども自動化したい方GO SWITCH+https://www.greenoffshore.jp/goswitch2

実際の導入例を確認したい方導入事例https://www.greenoffshore.jp/case

「GO SWITCH」は、農業向けに特化した自動化サービスです。私たちのサービスを利用することで、効率的な農業管理が可能になります。今すぐ資料請求をして、あなたの農業を次のステージへ進めましょう!サービスページをご覧いただき、詳細をご確認ください。

bottom of page