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新規就農は作目選びで明暗が分かれる。「農業だけで生計を立てる」難しさと、就農前に見るべき数字
「自然の中で働きたい」「自分の手で作物を育てたい」「食を支える仕事に関わりたい」 そうした思いから、農業の世界に関心を持つ人は少なくありません。 農業には、確かに大きな魅力があります。自分の作物を育て、地域に根ざし、自然と向き合いながら働くことには、他の仕事にはないやりがいがあります。 しかし、農業を仕事として続ける場合、避けて通れない現実があります。 それは、農業が「自然相手の仕事」であると同時に、「経営」でもあるということです。 どれだけ農業への思いが強くても、生活できるだけの所得が得られなければ、農業を続けることはできません。特に新規就農では、農地、機械、施設、資材、販路、技術、生活費など、多くの条件を同時に整える必要があります。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、新規就農者が直面しやすい「生計の壁」と「作目による違い」について整理します。 ■農業だけで生計を立てることは簡単ではない 新規就農を考えるうえで、まず確認すべきなのは「農業所得だけで生活できている人がどれくらいいるのか」という点です。...
ishikawa030
3 時間前読了時間: 7分


令和5年の新規雇用就農者、男性は20代中心・女性は20代から40代に分布 新規学卒就農者は若年層に集中
令和5年の新規雇用就農者を男女別に見ると、男性と女性では年齢構成に明確な違いが見られる。男性は49歳以下が4,430人、女性は2,450人となっており、若年層から中堅層にかけての就農者は男性の方が多い。 ただし、単に男性が多いというだけでなく、どの年齢層に集中しているかを見ると、雇用就農の性格がよりはっきりする。男性は20~29歳が1,850人と最も多く、30~39歳と40~49歳がそれぞれ1,120人で続く。つまり、男性の新規雇用就農者は20代を中心に、30代・40代にも一定の厚みを持つ構造である。 一方、女性は20~29歳が910人、30~39歳が630人、40~49歳が780人となっている。男性ほど20代に極端に集中しているわけではなく、20代から40代にかけて比較的広く分布している点が特徴である。 ■新規学卒就農者は20代以下に集中 新規雇用就農者のうち、新規学卒就農者に限って見ると、年齢構成はさらに明確になる。男性の新規学卒就農者は950人で、その内訳は15~19歳が310人、20~29歳が590人、30~39歳が50人である。40代以
ishikawa030
4月24日読了時間: 3分


令和5年の新規雇用就農者、農家出身は1,200人 新規学卒就農者は120人にとどまる
令和5年の新規雇用就農者に関する今回のデータでは、農家出身者は1,200人となっている。そのうち、新規学卒就農者は120人で、農家出身全体の1割にとどまる。 この数字が示しているのは、農家出身で雇用就農する人の中でも、卒業直後にそのまま農業へ入る層は一部に限られるということである。農家出身というと、学校を出てすぐ農業に入るイメージを持たれがちだが、実際にはそれだけではない。学卒直後ではない形で農業に入る人の方が、むしろ多数を占めている。 ■年齢構成は幅広く、30代が最多 農家出身の新規雇用就農者1,200人を年齢別にみると、30~39歳が260人で最も多く、20~29歳が240人、65歳以上が200人、40~49歳が190人と続く。49歳以下は700人で全体の過半数を占めるが、同時に50代以上も500人いる。 この構成を見ると、農家出身の雇用就農者は若年層だけに集中しているわけではない。20代、30代に厚みがある一方で、50代以上も一定数存在しており、比較的広い年齢帯から農業に入っている。つまり、農家出身の雇用就農は「若者だけの入口」ではなく、さ
ishikawa030
4月22日読了時間: 4分


令和5年 新規雇用就農者の実態:農家出身と非農家出身の決定的な違い
令和5年の新規雇用就農者は9,300人であり、その内訳は農家出身が1,200人、非農家出身が8,100人となっている。この数字が示しているのは単純である。現在の農業における雇用就農は、すでに「農家の子」が担っているのではなく、外部から流入する人材によって支えられているという事実である。 従来、農業は家業の延長線上にあるものとして理解されてきた。しかし、雇用就農という枠組みの中では、その前提はすでに崩れている。農業は閉じた家業ではなく、外部人材を受け入れる産業として機能し始めている。 ■ 年齢構造に見る決定的な違い この傾向は年齢構造を見るとさらに明確になる。 農家出身者は20〜29歳が240人、30〜39歳が260人と一定の若年層を含みつつも、50代以上も存在しており、全体として年齢の分布が広い。特定の世代に偏ることなく、家業との関係性の中で就農している様子がうかがえる。 一方で、非農家出身者は明確に異なる構造を持つ。20〜29歳が2,530人と突出して多く、30〜39歳が1,480人、40〜49歳が1,720人と続く。若年層から中堅層にかけて厚
ishikawa030
4月15日読了時間: 3分


令和5年 新規就農者の構造分析:参入が増えない本当の理由
令和5年の新規就農者の内訳を見ると、新規自営農業就農者が30,330人と最も多く、新規雇用就農者が9,300人、新規参入者は3,830人にとどまる。この時点で、農業は依然として家業継承型を中心とした構造で成り立っていることが分かる。 しかし重要なのは、その内訳である。自営就農では65歳以上が15,870人と突出しており、60〜64歳も4,650人に達している。これは若年層の流入ではなく、高齢層によって数が支えられている構造である。一方で雇用就農は20〜40代が中心であり、労働市場に近い形で若年層の受け皿として機能している。 ■新規参入の実態と年齢構造 新規参入者に着目すると、30〜39歳が1,040人、40〜49歳が1,070人と、中年層が中心である。若年層が直接農業に参入しているわけではなく、他業種からの転職として参入している構造が明確に現れている。 また49歳以下の人数を見ると、自営が6,420人、雇用が6,880人とほぼ同水準である。これは若年層の流入経路が自営から雇用へと移行していることを示している。農業は最初から自営として入るのではなく
ishikawa030
4月3日読了時間: 2分


データ駆動型農業への進化:日射比例かん水と予測技術「このあとてんき」による収量・品質向上の実践ガイド
経験や勘に頼るタイマー水やりはもう限界?日射量に応じた「日射比例かん水」の基本原理から、トマト・ナス・ホウレンソウの成功事例まで徹底解説。さらに日射量予測サービス「このあとてんき」を活用し、病害リスクとコストを削減する「予測型」スマート農業の実践法を大公開します。

GREEN OFFSHORE info チーム
4月2日読了時間: 11分


新規参入就農者3,830人、30~40代が中心~若年層の流入は限定的~
■外部から農業に入る「新規参入就農者」 令和5年の新規参入就農者は3,830人だった。新規参入就農者とは、農家出身ではない人などが外部から農業に入るケースを指す。いわゆる「ゼロから農業を始める層」であり、担い手確保の中でも特に注目される存在である。 ■中心は30代・40代 年齢階級別にみると、最も多いのは40~49歳の1,070人、次いで30~39歳の1,040人となっている。さらに50~59歳も590人と一定数存在しており、 30代から40代を中心とした現役世代中盤が主力 となっている。 20~29歳は480人にとどまり、若年層よりも社会経験を積んだ世代の参入が多い構造である。 ■若年層は極めて少ない 特に目立つのは、若い世代の少なさである。15~19歳はわずか10人であり、ほぼ存在しないに等しい水準となっている。 20代も一定数はいるものの、30代・40代と比較すると明らかに少なく、 新規参入という形で農業に入る場合、若年層のハードルが高い ことが示唆される。 ■高齢層も一定数参入 一方で、60~64歳は210人、65歳以上は430人と、高齢
ishikawa030
4月1日読了時間: 3分


年齢構成から見える担い手の実態
■新規就農者数だけでは見えない実態 令和5年の新規自営農業就農者は30,330人だった。数字だけを見ると、一定数の人が新たに農業に入っているように見える。しかし、重要なのは単なる人数ではなく、その中身である。年齢構成を確認すると、新規自営農業就農者の中心は若い世代ではなく、高年齢層に大きく偏っていることがわかる。新規就農という言葉には、若い担い手が増えているような印象があるが、実際の数字はそれとはかなり異なる姿を示している。 ■最も多いのは65歳以上 年齢階級別にみると、最も多いのは65歳以上の15,870人だった。これは全体の半数を超えており、新規自営農業就農者の中で突出して多い層である。次いで60~64歳が4,650人、50~59歳が3,400人となっており、50歳以上の層が厚く分布している。新たに農業を始める人の中心が高齢層にあるというのは、一般的なイメージとはかなり異なる。 ■若年層はごく少数にとどまる 一方で、若い世代はかなり少ない。15~19歳は210人、20~29歳は1,600人、30~39歳は1,800人、40~49歳は2,800
ishikawa030
3月25日読了時間: 4分


就農の現実:なぜ多くの若者が600万円の資金不足に直面するのか
―『青年等就農資金』に頼る新規就農の実態― 「農業を始めたい」 自然の中で働き、自分の裁量で経営する。そんな魅力から農業に関心を持つ人は少なくありません。しかし実際に就農計画を立て始めると、最初に突き当たる壁があります。それが 資金の問題 です。 農業は、土地、機械、ハウス、肥料、種苗など、事業を始めるための初期投資が非常に大きい産業です。では、実際に新規就農者はどのように資金を準備しているのでしょうか。 全国農業会議所が公表した「新規就農者の就農実態に関する調査結果(令和6年度)」をもとに、新規就農の資金事情を見ていきます。 新規就農者の約半数は借金からスタート 調査によると、 就農時に資金を借り入れている人は54.6% 。つまり、新規就農者の 約2人に1人は借入を伴って農業を始めている ことになります。 しかし、この割合は年齢によって大きく変わります。 若い世代ほど借入率は高く、 29歳以下:60.3% 30代:58.1% と、 6割近くが借入を利用して就農 しています。 一方、50代では28.4%まで低下し、60歳以上では借入がほとんど見ら
ishikawa030
3月13日読了時間: 3分


新規就農で農家を引き継ぐ人は何%?有形資産・無形資産の継承実態まとめ
「離農する農家を引き継げば、農地も機械も販路も“セット”で手に入るのでは?」 新規就農を考えていると、一度はこう思うはずです。 この記事では、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果(令和6年度)」をもとに、新規就農者が実際にどのような**経営継承(事業承継)**をしているのかを数字で整理します。 1. 経営継承している新規参入者はほとんどいない まず、「そもそも第三者経営継承をしている人がどれくらいいるのか」を見ます。 新規参入者について、離農農家からの継承内容は次の3つに分かれています。 経営資産をまとめて引き継いでいない → 1,196人(85.6%) 有形資産のみをまとめて引き継いだ → 137人(9.8%) 有形資産+無形資産をまとめて引き継いだ → 65人(4.6%) つまり、 有形・無形を含めて、離農農家から何らかの経営継承をしている新規参入者は 全体の14.4% にとどまる ということです。 「誰かの農家をそのまま引き継いで就農する」というイメージはわかりやすいのですが、実際には 8〜9割の新規参入者は、まとめての事
ishikawa030
2月25日読了時間: 5分


(ある程度)DIY可能な灌水ハードウェアの試作
趣味の家庭菜園からプロの農家まで!水やりというルーティンワークを「とてつもない簡単さ」で自動化するGO SWITCHの開発秘話。中古ハード活用やDIY的なアプローチで、低コスト・高機能を実現した灌水・側窓開閉システムの全貌。
Mitsuyoshi Oki
2023年8月25日読了時間: 2分
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