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農業の灌水、タイマー任せで大丈夫?天候に合わせて水やりを変える方法
施設園芸では、タイマーを使って灌水している農場も多くあります。 例えば、 「朝8時に10分」 「昼12時に10分」 「夕方に5分」 といった設定です。 一度設定してしまえば毎日自動で動いてくれるため、非常に便利です。 しかし、ここで一つ問題があります。 晴れている日も、曇っている日も、同じ量の水を与えてよいのでしょうか。 作物が必要とする水分量は、毎日一定ではありません。 日射が強い日は蒸散量が増えやすく、曇天や雨天では水の消費量が少なくなることがあります。 それにもかかわらず、毎日まったく同じ灌水を続ければ、実際の環境と水やりが合わなくなる可能性があります。 ■タイマーは便利。でも「天気を見て判断」はしてくれない 一般的なタイマーの役割はシンプルです。 設定した時間になったら、 ON↓一定時間経過↓OFF という動作を繰り返します。 つまり、 「今日は非常に暑い」 「今日は朝から曇っている」 「午前中は晴れたが午後から雨」 といった状況までは判断してくれません。 そのため、実際には農家自身が天候を見ながら、 「今日は少し多めにしよう」 「今日は
ishikawa030
5 日前読了時間: 5分


古いハウスでもスマート農業はできる?既存設備を活かす「後付け自動化」
新規就農や異業種から農業へ参入するとき、必ずしも新品のハウスからスタートするとは限りません。 既存農家からハウスを引き継いだり、中古の農業施設を活用したりするケースもあります。 そこで問題になるのが設備です。 「ハウスは使えるけれど設備が古い」 「灌水は手動」 「側窓も手で開け閉めしている」 「スマート農業を始めるなら、全部交換しなければならないのでは?」 このように考えてしまうことがあります。 しかし、スマート農業を始めるために、必ずしも既存設備をすべて撤去して最新設備へ入れ替える必要はありません。 設備の状態や仕様によっては、今ある設備を残しながら、必要な部分だけ後付けで遠隔化・自動化するという方法があります。 ■農業設備は「古いか新しいか」だけで判断しない 設備を見るときに重要なのは、年式だけではありません。 例えば古い設備であっても、 ・モーターが正常に動く・電磁弁が使用できる・換気窓自体に問題がない・配管がそのまま利用できる のであれば、設備全体を交換する必要がない場合があります。 一方で、新しい設備でも、自動化や外部制御を想定していな
ishikawa030
9月25日読了時間: 7分


農業データを取っているのに活かせない?「見るだけ」で終わらせない使い方
スマート農業を始めるとき、 「まずはデータを取ろう」 と考える人は多いです。 温度、湿度、CO2、日射量、土壌水分などをセンサーで計測すれば、これまで感覚で見ていた農場の状態を数字で確認できるようになります。 これは非常に重要な第一歩です。 しかし、実際には、 「数字は見られるようになった」 「グラフも表示されている」 「毎日データは蓄積されている」 というところで止まってしまうケースがあります。 つまり、 データを取っているのに、栽培管理や作業の判断が以前とあまり変わっていない という状態です。 ■データは「記録すること」が目的ではない 農業データの本当の価値は、記録そのものではありません。 重要なのは、その数字を見て、 「何をするのか」 を決められることです。 例えば温度を測っていても、 「今日は30℃だった」 だけでは、単なる記録です。 一方で、 「30℃を超えたので換気する」 「高温になる前に側窓を開ける」 「明日はさらに暑くなりそうなので、早めに対策する」 という判断につながれば、データが実際の農作業に使われています。 データ活用では、
ishikawa030
9月23日読了時間: 5分


イチゴ高設栽培の潅水を自動化するには?既存設備を活かした多頻度少量潅水の始め方
イチゴの高設栽培では、潅水管理が収量や品質を左右する重要な作業の一つです。 一方で、 「晴れた日は潅水回数を増やしたい」 「時間だけでなく日射量に応じて潅水したい」 「毎回ハウスへ行ってタイマーを変更するのが負担」 と感じていても、そのためだけに高額な環境制御盤へ設備を全面更新することには抵抗がある生産者も多いのではないでしょうか。 特に、これからイチゴ栽培を始める新規就農者や、既存設備を活用しながら省力化を進めたい農業法人にとって、設備投資をどこまで行うかは大きな問題です。 重要なのは、最初からすべての設備を交換することではありません。 現在使っている設備を活かしながら、必要な部分から自動化する方法もあります。 高設栽培では、地植えと比べて一株あたりが利用できる培地量が限られています。 そのため、根域内の水分状態が変化しやすく、晴天時には植物の吸水や蒸散によって培地内の水分が短時間で減少することがあります。 このような環境では、一度に大量の水を与えるだけではなく、1回あたりの潅水量を抑えながら、必要に応じて回数を増やす「多頻度少量潅水」が選択肢
ishikawa030
9月11日読了時間: 7分


新規就農における研修先選択の特徴
新規就農を検討する際、多くの人が最初に直面する課題の一つが「どこで研修を受けるか」という問題です。農業は自然条件に依存する産業である一方、経営判断や市場対応が求められる事業でもあり、就農前の研修内容はその後の経営に大きな影響を与える可能性があります。 本稿では、公的調査データを基に、就農時の年齢別に研修先を選択した理由の違いを整理し、そこから見える就農準備段階の特徴について考察します。 年齢によって異なる研修先選択の基準 研修先を選ぶ理由は、就農時の年齢によって一定の傾向が見られます。 特に50代(50〜59歳)では、「実践的に経営や技術が学べると思ったから」という理由が30.8%と、他の年代に比べて高い割合を示しています。この世代では、セカンドキャリアとして農業を選択するケースが多く、比較的短期間で独立を目指す必要があります。そのため、実践的な経営技術や即戦力となる技能の習得を重視する傾向が強いと考えられます。 一方、60歳以上の層では「希望作目の研修ができるから」が41.7%と最も高い割合を占めています。この結果は、定年後の活動として農業に取
ishikawa030
3月4日読了時間: 3分


「知らなかった」では済まされない就農準備金の落とし穴。データで見る、資金確保に成功する作目・失敗するパターン
農業を志す人にとって、最大の悩みの一つが「資金」です。技術習得のための研修期間、そして独立後の生活費や設備投資。これらを支えるために国が用意しているのが、「就農準備資金」と「経営開始資金」(旧:農業次世代人材投資資金)です。 しかし、すべての人がスムーズにこれらの資金を受け取れているわけではありません。令和6年に公表された全国農業会議所の調査結果からは、意外な「受給のハードル」と、作目による「傾向の違い」が浮き彫りになっています。 これから就農を目指す方が、資金面でのつまずきを避け、堅実なスタートを切るために知っておくべき現実を解説します。 ■「知らなかった」で数百万を損する現実 まず直視しなければならないのは、「給付金を受け取らなかった、あるいは受け取れなかった人」が一定数いるという事実です。 今回の調査対象となった農業者のうち、資金を全く受給していない層に対し「なぜ受給しなかったのか」を聞いた結果が、非常に示唆に富んでいます。 もっとも多い理由は「給付要件を満たさなかった」で、全体の60.7%を占めました。これは、年齢制限や所得制限、あるいは
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1月28日読了時間: 4分


【新規就農】「何を育てるか」だけで決めていない? 5年以上続く農業者が研修先選びで重視したこと
「あこがれのトマト農家になりたい」「ぶどう栽培で独立したい」 新規就農を目指すとき、まず「何の作物を育てるか」から考えるのは自然なことです。しかし、就農後の現実は想像以上にシビアです。長く経営を続けている先輩農家たちは、準備段階である「研修先選び」の時点で、ある意外なポイントを重視していたことが明らかになりました。 今回は、令和6年に公表された就農実態調査のデータをもとに、就農の先輩たちが「何を見て研修先を決めたのか」を分析し、長く続く農業経営のヒントを探ります。 ■多くの就農者が重視するのは「実践的な学び」と「希望作目」 就農前の研修は、技術習得のための最も重要なステップです。 調査によると、直近(就農後1・2年目)の新規就農者が研修先を選んだ理由として最も多かったのは、 「実践的に経営や技術が学べると思ったから(25.0%)」でした。次いで「希望作目の研修ができるから(20.2%)」 、**「就農相談センターに勧められたから(19.0%)」**と続きます。 この結果からは、最近の就農者が「自分の作りたい作物」だけでなく、「経営や技術を実践的に
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1月9日読了時間: 3分


「就農1年目は大赤字」が現実?20代・30代が頼る『青年等就農資金』のリスクと活用法
「いつかは自然の中で、自分らしい農業を」 そんな憧れを抱いて就農計画を立て始めたとき、多くの人が最初に直面する壁があります。それが「お金」の問題です。 農業は、土地、機械、施設、肥料、種苗と、何をするにも初期投資がかかる産業です。しかし、実際にどれくらいの人が、どこから資金を調達しているのでしょうか? 本記事では、全国農業会議所が公表した最新の「新規就農者の就農実態に関する調査結果(令和6年度)」のデータをもとに、現場のリアルな「懐事情」を紐解いていきます。そこには、補助金や制度資金に支えられている安心感の裏で、経営者が直視すべきシビアな現実がありました。 ■借り入れをしているのは全体の約55% まず、これから農業を始める人が最も気になる「借金」の実態について見ていきましょう。 調査によると、就農時に資金の借り入れを行っているのは全体の 54.6% 。およそ2人に1人が、借金を背負ってのスタートとなっています。 「半分は自己資金でなんとかなっているのか」と思うかもしれませんが、ここには年齢による大きな差があります。 29歳以下では 60.3%..
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2025年12月17日読了時間: 4分


新規就農者はどこで1番苦労する?就農時に苦労したことトップ8
新規就農の相談現場では、「家族の反対が心配」「情報が少なくて不安」といった声がよく出てきます。しかし、実際に就農した人たちに「就農時に何で1番苦労しましたか?」と聞くと、イメージとは少し違う結果が見えてきます。 この記事では、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査」データを使って、新規就農者が「就農時に苦労したこと」を数字で整理します。 ■新規就農者が就農時に苦労したことトップ8 最新調査(2021年)の結果を、上記の図で示しましたが、割合の高い順に並べると次のようになります。 農地の確保: 72.8% 資金の確保: 68.6% 営農技術習得: 57.7% 住宅の確保: 23.3% 地域の選択:17.1% 相談窓口さがし:15.0% 家族の了解:11.5% その他:11.1% まず図から読み取れるのが、「農地の確保」と「資金の確保」は7割前後の人が挙げています。要するに、多くの新規就農者にとって 農地とお金はほぼ“共通の苦労” になっている、ということです。 3位の「営農技術習得」も57.7%と半数を超えており、ここまでが明確に“別格
ishikawa030
2025年12月3日読了時間: 4分
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