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田舎なら安く住めるとは限らない、就農時の住宅事情
新規就農を考えるとき、多くの人がまず意識するのは、栽培技術、農地、機械、施設、資金調達といった農業そのものに関わる準備です。 しかし、実際に農業を始めるうえで、意外と大きな課題になるのが「住まい」です。 農業は、農地だけあれば始められるわけではありません。その地域で生活し、毎日農地に通い、地域との関係を築きながら経営を続けていく必要があります。 そのためには、生活の拠点となる住宅を確保しなければなりません。 「田舎なら空き家が多いから、安く住めるのではないか」「家賃は都市部よりかなり抑えられるはず」「場合によっては、ほとんど無料に近い条件で住めるのではないか」 そう考える人もいるかもしれません。 しかし、実際のデータを見ると、新規就農者の住居費は決して無視できるものではありません。特に、実家や持ち家がない状態で就農する場合、家賃は毎月発生する固定費として、就農初期の資金繰りに大きく影響します。 今回は、全国農業会議所が公表した「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、新規就農時の住宅事情と、住居コストの現実を整理します。 1....
ishikawa030
5月22日読了時間: 8分


新規就農は作目選びで明暗が分かれる。「農業だけで生計を立てる」難しさと、就農前に見るべき数字
「自然の中で働きたい」「自分の手で作物を育てたい」「食を支える仕事に関わりたい」 そうした思いから、農業の世界に関心を持つ人は少なくありません。 農業には、確かに大きな魅力があります。自分の作物を育て、地域に根ざし、自然と向き合いながら働くことには、他の仕事にはないやりがいがあります。 しかし、農業を仕事として続ける場合、避けて通れない現実があります。 それは、農業が「自然相手の仕事」であると同時に、「経営」でもあるということです。 どれだけ農業への思いが強くても、生活できるだけの所得が得られなければ、農業を続けることはできません。特に新規就農では、農地、機械、施設、資材、販路、技術、生活費など、多くの条件を同時に整える必要があります。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、新規就農者が直面しやすい「生計の壁」と「作目による違い」について整理します。 ■農業だけで生計を立てることは簡単ではない 新規就農を考えるうえで、まず確認すべきなのは「農業所得だけで生活できている人がどれくらいいるのか」という点です。...
ishikawa030
5月20日読了時間: 7分


令和6年の新規雇用就農者、「その他」が8,670人 役員・構成員は1,510人にとどまる
令和6年の新規雇用就農者を就業上の地位別に見ると、「役員・構成員」は1,510人、「その他」は8,670人となっている。合計は10,180人であり、その大半を「その他」が占めている。 この数字から分かるのは、新規雇用就農者の多くが、経営の中核に近い役員や構成員として入っているのではなく、まずは雇用労働者として農業に関わっているということである。農業法人や組織経営への入口として、雇用という形が広く機能している一方で、経営側に近い立場での参入は限定的である。 ■役員・構成員は20代が最多 役員・構成員の年齢構成を見ると、20~29歳が530人で最も多い。次いで30~39歳が210人、65歳以上が210人、40~49歳が200人となっている。49歳以下は1,000人であり、全体の約3分の2を占める。 特徴的なのは、20代が最も厚い一方で、65歳以上にも一定数が存在している点である。これは、若い世代が組織の一員として入るケースと、高齢層が何らかの形で役員・構成員として関わるケースが併存していることを示している。 つまり、役員・構成員は単純な若年層中心でも
ishikawa030
5月13日読了時間: 3分


令和5年の新規雇用就農者、非農家出身が主力 男性は20代集中、女性は40代まで分布
令和5年の新規雇用就農者のうち、非農家出身者は男女ともに大きな割合を占めている。提示されたデータでは、男性が5,100人、女性が3,000人となっており、合計で8,100人に達する。これは雇用就農の大半が、農家出身ではない外部人材によって支えられていることを意味する。 農業は従来、家業の延長として語られることが多かったが、この構造を見る限り、すでにその前提は崩れている。雇用という形態を通じて、農業は明確に「外から人が入る産業」へと変化している。 ■男性は20代中心、女性は40代まで広がる 年齢構成を見ると、男女で性質が異なる。男性は20~29歳が1,690人と最も多く、30~39歳が890人、40~49歳が970人と続く。全体として20代にピークがあり、そこから年齢が上がるにつれて緩やかに分布する構造である。 一方、女性は20~29歳が840人で最多ではあるが、30~39歳が600人、40~49歳が750人と続き、40代にも大きなボリュームがある。男性ほど20代に集中しておらず、20代から40代まで広く分布しているのが特徴だ。...
ishikawa030
4月30日読了時間: 3分


令和5年 新規雇用就農者の実態:農家出身と非農家出身の決定的な違い
令和5年の新規雇用就農者は9,300人であり、その内訳は農家出身が1,200人、非農家出身が8,100人となっている。この数字が示しているのは単純である。現在の農業における雇用就農は、すでに「農家の子」が担っているのではなく、外部から流入する人材によって支えられているという事実である。 従来、農業は家業の延長線上にあるものとして理解されてきた。しかし、雇用就農という枠組みの中では、その前提はすでに崩れている。農業は閉じた家業ではなく、外部人材を受け入れる産業として機能し始めている。 ■ 年齢構造に見る決定的な違い この傾向は年齢構造を見るとさらに明確になる。 農家出身者は20〜29歳が240人、30〜39歳が260人と一定の若年層を含みつつも、50代以上も存在しており、全体として年齢の分布が広い。特定の世代に偏ることなく、家業との関係性の中で就農している様子がうかがえる。 一方で、非農家出身者は明確に異なる構造を持つ。20〜29歳が2,530人と突出して多く、30〜39歳が1,480人、40〜49歳が1,720人と続く。若年層から中堅層にかけて厚
ishikawa030
4月15日読了時間: 3分


令和5年 新規就農者の実態:年齢構造から見る参入の現実
令和5年の新規就農者は、新規自営農業就農者が30,330人、新規雇用就農者が9,300人、新規参入者が3,830人となっている。構成を見る限り、農業は依然として自営就農を中心とした構造にあるが、その内訳を確認すると、単純な「新規参入」とは言い難い実態が見えてくる。 特に自営就農は65歳以上が15,870人と突出しており、60〜64歳も4,650人に達している。新規という分類ではあるものの、実態としては高齢層の就農によって数が維持されている側面が強い。 ■雇用と参入に見る年齢構造の違い 雇用就農は20〜29歳が2,770人と最も多く、30〜39歳、40〜49歳も一定数存在するなど、労働市場に近い年齢分布を示している。若年層にとっては、自営よりも雇用という形が現実的な参入手段になっている。 一方で新規参入者は30〜39歳が1,040人、40〜49歳が1,070人と中年層に集中している。若年層が直接参入する構造ではなく、他業種からの転職として農業に入るケースが中心となっている。 また49歳以下の人数を見ると、自営が6,420人、雇用が6,880人とほぼ
ishikawa030
4月10日読了時間: 2分


新規雇用就農者は現役世代が中心 自営との違いが示す農業の担い手構造
令和5年の新規雇用就農者は9,300人だった。自営農業とは異なり、雇用という形で農業に入る人たちであり、企業的農業や法人経営の広がりを背景に増加している領域でもある。年齢構成を見ると、新規自営農業就農者とは異なる特徴がはっきりと表れている。 ■中心は20代・30代 年齢階級別にみると、最も多いのは20~29歳の2,770人、次いで30~39歳の1,750人となっている。さらに40~49歳も1,900人と一定数存在しており、 20代から40代の現役世代が中心 となっている。 15~19歳は460人と一定数いるものの、ボリュームゾーンは明らかに20代・30代に集中している。この構成は、新規雇用就農が若い世代の受け皿として機能していることを示している。 ■高齢層は限定的 一方で、50~59歳は1,160人、60~64歳は490人、65歳以上は770人にとどまる。自営就農では65歳以上が最大のボリュームだったのに対し、雇用就農では高齢層の比率は大きく低下する。 つまり、 雇用という形態では高齢からの参入は相対的に少なく、若年~中年層が主体になる という構
ishikawa030
3月27日読了時間: 2分


【活動報告】水稲育苗ハウスの「手作業の限界」に挑む!Local Innovation Challenge Hokkaido 成果発表と今後の展望
【Local Innovation Challenge Hokkaido 成果発表】水稲育苗ハウスにおける最大の課題「手作業による窓開閉」を自動化!10月の北海道視察から浜松でのモーター増設盤テストを経て、4月より旭川市で開始する「温度連動の自動窓開閉」の実証実験についてレポートします。

GREEN OFFSHORE info チーム
3月5日読了時間: 4分


新規就農者はどこで農業を始める?最新調査が示す「就農地選択の理由」トップ10
「どこで農業を始めるか」は、新規就農にとってお金や技術と同じくらい重いテーマです。 この記事では、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査」データを使って、新規就農者が「就農地選択の理由」を数字で整理します。 ■最新調査が示す「就農地選択の理由」トップ10 まず、2021年調査の指摘率(複数回答)をトップ10を見ると、次の5つが上位になります。 取得・賃借できる農地があった(50.8%) 行政等の受け入れ・支援対策が整っていた(28.7%) 就業先・研修先があった(28.3%) 自然環境がよかった(24.4%) 実家があった(22.8%) 最も重要なのは、どの調査年でも1位が変わらないという点です。つまり、新規就農者はどれだけ思いを抱いていたとしても、 最終的に「農地が借りられる場所」を選んでいる という揺るぎない事実があります。 行政支援や研修先の存在も、ここ10年で比重が確実に上がっており、単なる地域のイメージではなく、 制度と環境の整備が見える場所が選ばれている ことがわかります。 ■10年間の変化:支援・研修の重要度は確実に増
ishikawa030
2月13日読了時間: 4分


「知らなかった」では済まされない就農準備金の落とし穴。データで見る、資金確保に成功する作目・失敗するパターン
農業を志す人にとって、最大の悩みの一つが「資金」です。技術習得のための研修期間、そして独立後の生活費や設備投資。これらを支えるために国が用意しているのが、「就農準備資金」と「経営開始資金」(旧:農業次世代人材投資資金)です。 しかし、すべての人がスムーズにこれらの資金を受け取れているわけではありません。令和6年に公表された全国農業会議所の調査結果からは、意外な「受給のハードル」と、作目による「傾向の違い」が浮き彫りになっています。 これから就農を目指す方が、資金面でのつまずきを避け、堅実なスタートを切るために知っておくべき現実を解説します。 ■「知らなかった」で数百万を損する現実 まず直視しなければならないのは、「給付金を受け取らなかった、あるいは受け取れなかった人」が一定数いるという事実です。 今回の調査対象となった農業者のうち、資金を全く受給していない層に対し「なぜ受給しなかったのか」を聞いた結果が、非常に示唆に富んでいます。 もっとも多い理由は「給付要件を満たさなかった」で、全体の60.7%を占めました。これは、年齢制限や所得制限、あるいは
ishikawa030
1月28日読了時間: 4分


「生計が立たない」が6割以上? 稼げる作目と厳しい現実の分かれ道
「自然の中で自分らしく働きたい」「食を支える仕事がしたい」。 そんな想いで農業の世界に飛び込む人は少なくありません。しかし、就農相談の現場でよく耳にするのは、「実際に始めてみたら、思った以上に稼げない」「貯金が底をつきそうだ」という切実な声です。 農業は自然相手の素晴らしい仕事である一方、シビアな「経営」でもあります。 今回は、全国農業会議所が公表した最新の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、先輩就農者たちが直面した 「生計が成り立つまでの年数」 と 「作目ごとの厳しさ」 をランキング形式で確認していきます。 これから就農を考える方が、理想と現実のギャップに苦しまないよう、まずはデータから見える「リスクの所在」を押さえておきましょう。 【現実①】「生計が成り立っている」のは半数以下? 作目による残酷な格差 まず直視すべきは、「農業だけで食べていくことの難しさ」です。 調査によると、就農後に農業所得だけで生計が成り立っている人の割合は、作目(育てる作物)によって大きな開きがあります。 以下の図は、主な作目別に「生計が成り立っている割合
ishikawa030
1月23日読了時間: 4分


週末に読みたい、データで読み解く、ワンランク上のハウス栽培術
経験と勘に頼らない、データに基づいたワンランク上のハウス栽培術を解説します。
GO SWITCHによる日射量に即した窓の自動制御や遠隔での灌水・暖房管理といったスマート制御、および排液EC値と排液率に基づく精密な肥培管理を通じて、ハウス内の環境を最適化する手法を紹介します。特に、イチゴの超促成作型やクラウン冷却処理、また炭酸ガス施用による収量・品質向上策など、多収・高品質生産を実現するための具体的なデータ活用型農業技術を網羅しています

GREEN OFFSHORE info チーム
2025年11月30日読了時間: 10分
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