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新規就農における研修先選択の特徴
新規就農を検討する際、多くの人が最初に直面する課題の一つが「どこで研修を受けるか」という問題です。農業は自然条件に依存する産業である一方、経営判断や市場対応が求められる事業でもあり、就農前の研修内容はその後の経営に大きな影響を与える可能性があります。 本稿では、公的調査データを基に、就農時の年齢別に研修先を選択した理由の違いを整理し、そこから見える就農準備段階の特徴について考察します。 年齢によって異なる研修先選択の基準 研修先を選ぶ理由は、就農時の年齢によって一定の傾向が見られます。 特に50代(50〜59歳)では、「実践的に経営や技術が学べると思ったから」という理由が30.8%と、他の年代に比べて高い割合を示しています。この世代では、セカンドキャリアとして農業を選択するケースが多く、比較的短期間で独立を目指す必要があります。そのため、実践的な経営技術や即戦力となる技能の習得を重視する傾向が強いと考えられます。 一方、60歳以上の層では「希望作目の研修ができるから」が41.7%と最も高い割合を占めています。この結果は、定年後の活動として農業に取
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3月4日読了時間: 3分


新規就農は“借金前提”なのか? 就農直後の資金不足と借入実態
「 就農して何年目の人が、どれほど資金を借りているのか? 」これは、新規就農を目指す人が早い段階で抱える根源的な疑問でしょう。 全国農業会議所の「新規就農者の就農実態調査(令和6年度)」を基に、本記事では “就農後の経過年数” に注目して資金状況の実態 を整理します。表向きには「支援制度が整っている」と言われる新規就農ですが、数字を見ると 初期の資金不足の深刻さ がはっきり浮かび上がります。 ■1. 就農直後(1・2年目)は最も借入依存が強い まず、就農後の期間別の「資金を借り入れた割合」は次の通りです。 1・2年目:61.3% 3・4年目:50.8% 5年以上:53.1% 特に 就農1~2年目の6割超が借金スタート という点が重い数字です。農業を始めた直後新規就農は“借金前提”なのか? 就農直後の資金不足と借入実態は、設備・資材・圃場整備など支出が集中し、自己資金だけで乗り切ることは難しい構造にあります。 また、3~4年目で借入割合が一時的に低下しているものの、5年以上経過しても 半数以上が借入を利用 しており、「軌道に乗ったら借金から
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2月27日読了時間: 3分


新規就農者はどこで農業を始める?最新調査が示す「就農地選択の理由」トップ10
「どこで農業を始めるか」は、新規就農にとってお金や技術と同じくらい重いテーマです。 この記事では、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査」データを使って、新規就農者が「就農地選択の理由」を数字で整理します。 ■最新調査が示す「就農地選択の理由」トップ10 まず、2021年調査の指摘率(複数回答)をトップ10を見ると、次の5つが上位になります。 取得・賃借できる農地があった(50.8%) 行政等の受け入れ・支援対策が整っていた(28.7%) 就業先・研修先があった(28.3%) 自然環境がよかった(24.4%) 実家があった(22.8%) 最も重要なのは、どの調査年でも1位が変わらないという点です。つまり、新規就農者はどれだけ思いを抱いていたとしても、 最終的に「農地が借りられる場所」を選んでいる という揺るぎない事実があります。 行政支援や研修先の存在も、ここ10年で比重が確実に上がっており、単なる地域のイメージではなく、 制度と環境の整備が見える場所が選ばれている ことがわかります。 ■10年間の変化:支援・研修の重要度は確実に増
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2月13日読了時間: 4分


「知らなかった」で150万円を逃すな。親元就農こそ活用すべき資金支援の実態
「実家が農家だから、施設も機械もある。就農時の資金繰りはなんとかなるだろう」 もしあなたがそう考えているなら、それは危険な「思い込み」かもしれません。 全国農業会議所が公表した最新の「新規就農者の就農実態に関する調査結果(令和6年)」からは、同じ親元就農者であっても、制度をフル活用して賢く代替わりする人と、情報不足で数百万円規模の損をしている人に二極化している実態が浮かび上がってきました。 今回は、親元就農者に絞ったデータ分析を行い、資金調達のリアルと「落とし穴」について解説します。 ■親元就農者の3割超が「制度を知らなかった」 まず、もっとも衝撃的なデータから見ていきましょう。親元就農者が公的資金(就農準備資金・経営開始資金)を受給しなかった理由についてです。 「給付要件を満たさなかった(51.7%)」が最多であることは想定内ですが、問題は第2位です。 なんと、**「就農準備資金・経営開始資金を知らなかった(34.5%)」**という人が3人に1人以上も存在します。 経営開始資金は、要件を満たせば年間最大150万円が給付される制度です。「親元だか
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2月4日読了時間: 3分


「知らなかった」では済まされない? 新規就農者の82.5%が利用する支援制度と、年代別の落とし穴
「農業を始めたいが、資金繰りが不安だ」「良い農地が見つからない」 新規就農を志す方の多くが、こうした悩みに直面します。理想のライフスタイルを描く一方で、現実的な経営の壁は想像以上に高くそびえ立っています。 しかし、この壁を「個人の努力」だけで乗り越えようとする必要はありません。最新の公的調査データからは、多くの先輩就農者が制度を賢く利用し、リスクを分散させている実態が浮かび上がってきました。今回は、新規参入者が実際にどのような支援を活用し、経営の安定化を図っているのかを解説します。 ■新規参入者の8割以上が活用する「資金の命綱」 就農直後は、収入が不安定な中で設備投資や生活費を賄わなければなりません。この「魔の期間」を乗り切るために、どれくらいの人が公的支援を利用しているのでしょうか。 最新の調査結果(図1参照)を見ると、最も利用率が高かったのは「助成金・奨励金の交付」でした。その割合はなんと82.5%。前回の調査(2021年)と比較しても25ポイント以上増加しており、もはや「利用するのが当たり前」という状況になっています。 次いで「農地のあっせ
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1月21日読了時間: 3分


「食べていける」まで何年かかる? 就農3年目に訪れる“魔の谷”と生存率を上げる準備
これから農業を始めようと考えている方にとって、「本当に農業一本で食べていけるのか?」という不安は常につきまとうものです。 自然相手の仕事ゆえのやりがいは大きいものの、経営という側面から見れば、農業は「初期投資が重く、回収までの期間が長い」典型的なスタートアップビジネスでもあります。 本記事では、全国農業会議所が公表した最新の「新規就農者の就農実態に関する調査結果(令和6年度)」のデータをもとに、外からは見えにくい農業経営の「苦労・リスク・お金のリアル」を可視化し、就農前に確認すべきポイントを解説します。 「生計が成り立つ」までの壁は想像以上に厚い まず直視しなければならないのは、「就農してすぐに軌道に乗る人は一握りである」という現実です。 今回の調査データにおいて、「農業所得でおおむね生計が成り立っている」と回答した農業者の内訳を見ると、非常にシビアな傾向が見えてきます。 以下のグラフ(図1)は、主な作目別に「農業所得で生計が成り立っている人の割合」をランキングにしたものです。 酪農の安定感と、露地野菜の厳しさ グラフから分かる通り、生計が成り
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1月16日読了時間: 4分


「制度を知らなかった」が3割超え? 親元就農者が陥る資金調達の落とし穴
実家が農家である「親元就農」は、土地や機械、技術がある程度揃っているため、ゼロから始める新規参入者に比べて有利だと思われがちです。しかし、最新の公的調査からは、親元就農者ならではの「油断」や「情報収集の甘さ」が、経営スタート時の大きなリスクになっている現状が浮かび上がってきました。 今回は、令和6年に公表された「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、多くの農業者が直面している資金面での課題と、そこから見える対策について解説します。 「制度を知らなかった」という致命的なリスク 就農にあたって最も大きなハードルの一つが「資金」です。国は次世代の農業者を支えるために、「就農準備資金」や「経営開始資金」といった給付金制度(旧:農業次世代人材投資資金など)を設けています。これらは年間最大150万円が支給されるなど、経営が不安定な初期段階において非常に大きな支えとなります。 しかし、データを見ると衝撃的な事実が明らかになりました。親元就農者でこれらの資金を「受給しなかった」人のうち、なんと 34.5%が「就農準備資金・経営開始資金を知らなかった」と
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1月14日読了時間: 3分


「就農1年目は大赤字」が現実?20代・30代が頼る『青年等就農資金』のリスクと活用法
「いつかは自然の中で、自分らしい農業を」 そんな憧れを抱いて就農計画を立て始めたとき、多くの人が最初に直面する壁があります。それが「お金」の問題です。 農業は、土地、機械、施設、肥料、種苗と、何をするにも初期投資がかかる産業です。しかし、実際にどれくらいの人が、どこから資金を調達しているのでしょうか? 本記事では、全国農業会議所が公表した最新の「新規就農者の就農実態に関する調査結果(令和6年度)」のデータをもとに、現場のリアルな「懐事情」を紐解いていきます。そこには、補助金や制度資金に支えられている安心感の裏で、経営者が直視すべきシビアな現実がありました。 ■借り入れをしているのは全体の約55% まず、これから農業を始める人が最も気になる「借金」の実態について見ていきましょう。 調査によると、就農時に資金の借り入れを行っているのは全体の 54.6% 。およそ2人に1人が、借金を背負ってのスタートとなっています。 「半分は自己資金でなんとかなっているのか」と思うかもしれませんが、ここには年齢による大きな差があります。 29歳以下では 60.3%..
ishikawa030
2025年12月17日読了時間: 4分


GO SWITCH導入ガイド:失敗しない「自動灌水システム」を構築するために事前に確認すべき5つのこと
スマホで遠隔水やりを始める前に!「水・電源・電波」の3大インフラ、大丈夫ですか?GO SWITCH導入で失敗しないための5つの必須チェックポイントと、高額な制御盤が不要になる「直結制御」のメリットを解説します。

GREEN OFFSHORE info チーム
2025年12月8日読了時間: 4分
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