top of page

「目の前に200Vがあるのに、なぜ100Vしか使っちゃダメなの?」 ハウスの電源と法律の意外な落とし穴

はじめに


私たちが提供する自動制御システム「GO SWITCH」を導入いただく際、生産者の方からよくいただくご質問があります。


「ハウスには巻き上げ機用の200V(動力)が来ているから、そこから電源を取っちゃダメ?」 「わざわざ100Vの工事をするのは面倒だし、動力の方が電気代が安いんじゃないの?」

この気持ち、痛いほど分かります。目の前にコンセントがあるなら使いたいですよね。 しかし、私たちは「必ず100V(家庭用コンセント)から取ってください」とお願いしています。



これは単なるメーカーのこだわりではなく、お客様が「電力会社との契約違反」や「火災事故」のリスクを負わないようにするための重要なルールなのです。


今回は、意外と知られていない「農業用ハウスの電源の法律とルール」について、分かりやすく解説します。



理由①:電力会社との「契約違反」になってしまうから


これが最大の理由です。実は、電気には使い道によって明確な「区分」があります。


  • 従量電灯(100Vなど): 照明、コンセント、パソコン、通信機器などに使う電気。

  • 低圧電力(動力・200V): モーター、ポンプ、業務用エアコンなどの「動力」を動かすためだけの電気


電力会社との契約(供給約款)において、「動力(200V)の安い電気を、通信機器やマイコンの電源として使うこと」は禁止されています。

※これを「目的外使用」や「契約種別違反」と言います。


もし、動力用のコンセントから変換アダプタなどで無理やりIoT機器の電源を取っていることが電力会社の点検で発覚した場合、違約金の請求や、最悪の場合は送電停止になるリスクがあります。 「IoT機器の電気代なんて微々たるもの」と思われるかもしれませんが、ルールは厳格です。皆様の安定した営農を守るため、私たちは100Vの使用をお願いしています。


ダウントランス(変圧器)もグレーゾーン


「動力200Vを変圧器で100Vに下げて使えばいいのでは?」と聞かれることがありますが、これも電力会社によっては「動力契約の目的外使用」とみなされます。私たちとしてもこの方法は推奨していません。



理由②:機器の「爆発」や「火災」を防ぐため


日本のコンセントには、電圧ごとに決まった「形」があります。 普段見慣れている「縦に2本(平行)」のプラグは、100V専用です。一方、動力200Vのコンセントは3本足だったり、曲がっていたりと形状が異なります。


  • やってはいけないこと: 動力200Vのコンセントに、無理やり100V用のプラグを差し込む(あるいは配線を切って直結する)。


もし、100V専用の機器に誤って200Vの電圧を流してしまうと、一瞬で内部回路がショートし、爆発したり、煙が出たりします。 ハウスには燃えやすい資材も多いため、火災事故につながる大変危険な行為です。



理由③:電気工事士の資格が必要になるから


「100Vのコンセントにプラグを差す」という行為は、誰でもやって良いことですが、「200Vの配線をいじる」「制御盤の中から電源を取り出す」といった作業は、電気工事士の資格を持った人しか行ってはいけないと法律で決まっています。


GO SWITCHは、生産者の皆様がご自身で簡単に設置できる「後付けデバイス」を目指しています。 「資格がなくても、安全に、誰でも設置できる」ようにするためには、家庭用と同じ100Vコンセントを採用するのがベストな選択なのです。


「でも、畑に100Vなんて来ていないよ!」という方へ


ここまで読んで、「理由はわかったけど、山奥の畑だから100Vなんて引けないよ...」とガッカリされた方もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。そんな場所のための「奥の手」を開発中です。


【開発中】ソーラーパネルを使った「独立電源モデル」


現在、私たちは「水やり(潅水)制御」に特化した、太陽光パネルとバッテリーで動くGO SWITCHの実証実験を行っています。


  • 電源工事不要: ソーラーパネルを設置して繋げるだけでOK。

  • どこでも設置可能: 露地栽培の畑や、電源のないパイプハウスでも自動潅水が可能です。

  • 完全オフグリッド: 電気代も基本料金もかかりません。


現在は社内で耐久テストを行っている段階ですが、もし「うちの畑で使いたい!」「製品化してほしい!」というお声が多ければ、正式に販売を開始しようと考えています。


「100V工事は無理だけど、自動水やりは諦めたくない」という方は、ぜひお問い合わせフォームやSNSから「ソーラー版に興味あり!」とメッセージをください。皆様の反響次第で、開発スピードが上がるかもしれません!



私たちの結論:「安全」と「安心」のための100V、そして未来のソーラー


「動力線から取ったほうが工事費が浮く」と思われるかもしれませんが、そのために契約違反のリスクを負ったり、漏電火災のリスクを抱えたりしては本末転倒です。


  1. 電力会社との契約を守る(コンプライアンス)

  2. 機材の破損や火災を防ぐ(安全性)

  3. 誰でも簡単に設置できる(利便性)


しかし、電源がない場所でのニーズにも応えるべく、技術開発も進めています。 「今の設備で導入できるかな?」「電源はどうすればいい?」といったご相談は、いつでもお気軽にGREEN OFFSHOREまでお問い合わせください。


安全で快適、そして簡単なスマート農業ライフを、一緒に作っていきましょう!



「GO SWITCH」は、農業向けに特化した自動化サービスです。私たちのサービスを利用することで、効率的な農業管理が可能になります。今すぐ資料請求をして、あなたの農業を次のステージへ進めましょう!サービスページをご覧いただき、詳細をご確認ください。

bottom of page