top of page
検索


新規参入で見落としやすい「経営責任者への負担集中」と備え方
新規就農を考えるとき、「何歳くらいで農業を始める人が多いのか」「一人で経営判断を背負うことになるのか」「共同経営者はどの程度いるのか」は、かなり現実的な確認ポイントです。 農林水産省の「令和6年新規就農者調査」では、新規参入者は、土地や資金を独自に調達し、調査期日前1年間に新たに農業経営を開始した経営の責任者・共同経営者とされています。共同経営者には、夫婦でそろって就農した場合の配偶者や、複数の新規就農者が法人を新設して共同経営を行う場合の共同経営者が含まれます。 この調査は、既に新規参入した人を対象にしたものです。ただし、これから新規就農を考える人にとっても、就農前にどのような体制を整えるべきかを考える材料になります。 令和6年の新規参入者は3,750人、中心は30〜40代 令和6年の新規参入者は3,750人でした。このうち49歳以下は2,560人で、全体の約68.3%を占めています。 年齢階層別に見ると、最も多いのは40~49歳の1,120人、次いで30~39歳の1,020人です。20~29歳は420人、50~59歳は610人、60~64歳は
ishikawa030
7月10日読了時間: 4分


新規就農はなぜ資金不足から始まるのか
「農業を始めたい」 そう考える人は少なくありません。 自然の中で働き、自分の作物を育て、自分の裁量で経営する。農業には、他の仕事にはない魅力があります。 しかし、実際に就農計画を立て始めると、多くの人が最初に直面する問題があります。 それが「資金」です。 農業は、思い立ったらすぐに始められる仕事ではありません。農地、機械、施設、ハウス、種苗、肥料、農薬、資材、燃料費、生活費など、就農前後にまとまった資金が必要になります。 特に新規就農では、収入が安定する前に支出が先行します。 作物を育て、収穫し、出荷し、販売して、ようやく売上になります。その間にも、生活費や営農費は毎月発生します。 そのため、多くの新規就農者は、自己資金だけでは足りず、借入を利用して農業を始めています。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、新規就農における資金不足の実態と、青年等就農資金の役割、そして返済を見据えた資金計画の重要性について整理します。 1. 新規就農者の約半数は借入をしている 調査結果によると、就農時に資金を借り入れている人は
ishikawa030
7月1日読了時間: 9分


新規参入就農者は30代・40代が中心外部から農業に入る人の実態と、若年層が少ない理由
農業の担い手不足が課題となる中で、外部から農業に入る「新規参入就農者」への期待は高まっています。 新規参入就農者とは、農家出身ではない人などが、農業の外側から新たに農業経営を始めるケースを指します。 親元の農業を継ぐのではなく、農地、資金、技術、販路、地域との関係を一から築きながら農業に入る層です。 いわば、「ゼロから農業を始める人たち」です。 令和5年の新規参入就農者は3,830人でした。 この数字は、農業の担い手を外部から確保するうえで重要です。しかし、年齢構成を詳しく見ると、新規参入就農には明確な特徴と課題があります。 今回は、新規参入就農者の年齢構成をもとに、外部から農業に入る人の実態と、若年層の参入が限られている背景について整理します。 1. 新規参入就農者とは、外部から農業に入る人たち 新規就農者といっても、すべて同じではありません。 大きく分けると、既存の農家を継ぐ親元就農、自分で農業経営を始める自営就農、農業法人などに雇われる雇用就農、そして外部から農業に入る新規参入就農があります。 その中でも新規参入就農は、農業の担い手確保にお
ishikawa030
6月26日読了時間: 10分


新規就農は「住まい探し」から始まる
「自然豊かな地域で農業を始めたい」「農地の近くに住み、地域に根ざして暮らしたい」「都市部を離れて、自分らしい働き方をしたい」 新規就農を考えるとき、多くの人はまず、作目、農地、機械、資金、研修といった農業そのものの準備に目を向けます。 もちろん、それらは重要です。 しかし、実際に農業を始めるには、もう一つ大きな課題があります。 それが「住まいの確保」です。 農業は、農地だけあれば始められる仕事ではありません。その地域で生活し、農地に通い、地域との関係を築きながら経営を続ける必要があります。 つまり、新規就農では「どこで農業をするか」と同じくらい、「どこに住むか」が重要になります。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、新規就農者が実際にどのような住宅を選び、どれくらいの家賃を負担しているのかを整理します。 1. 「田舎なら安く住める」とは限らない 地方移住や新規就農では、「田舎なら家賃はかなり安いはず」と考える人が少なくありません。 空き家が多い。都市部より地価が安い。古民家を安く借りられる。自治体の空き家バン
ishikawa030
6月19日読了時間: 9分


新規就農で生計を立てやすい作目は何か
「自然の中で働きたい」「自分の作物を育てて暮らしたい」「食を支える仕事に関わりたい」 こうした思いから、新規就農を目指す人は少なくありません。 農業には、他の仕事にはない魅力があります。自分の手で作物を育て、地域に根ざし、自然と向き合いながら働くことには、大きなやりがいがあります。 しかし、農業を仕事として続ける場合、避けて通れない現実があります。 それは、「農業だけで生計を立てることは簡単ではない」ということです。 就農相談の現場では、「思ったより収入が伸びない」「貯金が減っていく」「生活費まで回らない」といった悩みが出てきます。これは本人の努力不足だけで片づけられる話ではありません。 農業は、自然相手の仕事であると同時に、資金、販路、設備、労働力、価格変動を管理する経営です。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、作目ごとの生計成立率と、生計が成り立つまでの期間について整理します。 1. 農業だけで生計が成り立つかは、作目によって大きく変わる 新規就農を考えるとき、多くの人はまず「何を作りたいか」から考えま
ishikawa030
6月17日読了時間: 9分


新規就農では支援制度の活用が前提になる
「農業を始めたいが、資金面が不安」「農地をどう探せばよいか分からない」「研修や設備投資にどれくらい費用がかかるのか見通せない」 新規就農を考える人の多くが、こうした悩みに直面します。 農業には、自然の中で働く魅力があります。自分の作物を育て、地域に根ざし、食を支える仕事に関わることには大きなやりがいがあります。 しかし、農業を仕事として始める場合、理想だけでは進められません。 就農初期には、農地の確保、機械・施設の準備、資材費、研修費、生活費、運転資金など、さまざまな負担が発生します。さらに、収入が安定するまでには時間がかかります。 この初期段階を、自己資金と個人の努力だけで乗り切るのは簡単ではありません。 だからこそ、新規就農では、公的な支援制度をどう活用するかが重要になります。 今回は、新規就農者の実態調査をもとに、新規参入者がどのような支援制度を利用しているのか、また年代によって必要な支援がどのように変わるのかを整理します。 1. 新規参入者の多くが助成金・奨励金を活用している 新規就農で最も大きな課題の一つが、就農初期の資金繰りです。..
ishikawa030
6月12日読了時間: 9分


新規就農までの準備期間はどれくらい?年齢別データから見る「1〜3年」が現実的な目安
「農業を始めたい」と考えたとき、実際に就農するまでにどれくらいの準備期間が必要なのか。 これは、新規就農を検討する人にとって重要な疑問です。 農業を始めるには、栽培技術の習得だけでなく、農地の確保、資金計画、住まいの準備、機械・施設の整備、販路づくりなど、多くの準備が必要になります。 では、実際に就農した人たちは、どれくらいの期間をかけて就農に至っているのでしょうか。 今回は、全国農業会議所の「新規就農者の就農実態に関する調査結果」をもとに、年齢別に見た就農までの準備期間を整理します。 1. 1年未満で就農する人は、どの年代にも一定数いる まず注目すべきなのは、就農を決めてから1年未満で実際に農業を始めている人が、どの年代にも一定数いることです。 調査結果では、1年未満で就農した人の割合は次のようになっています。 29歳以下:28.4%30〜39歳:24.7%40〜49歳:20.6%50〜59歳:22.2%60歳以上:25.6% 最も割合が高いのは29歳以下ですが、若い世代だけが短期間で就農しているわけではありません。 60歳以上でも約4人に1人
ishikawa030
6月3日読了時間: 5分


新規就農を阻む「資金の壁」初期投資約900万円の現実と、公的資金を活用するための準備
自然の中で働きたい」「自分の手で作物を育てたい」「農業で独立したい」 そう考えて新規就農を目指す人は少なくありません。 しかし、実際に就農計画を立て始めると、多くの人が最初に直面するのが「資金」の問題です。 農業は、やる気だけで始められる仕事ではありません。農地を確保し、機械や施設を整え、種苗・肥料・資材を用意し、収穫までの生活費や運転資金も確保する必要があります。 特に重くのしかかるのが、就農初期の投資です。 公的な実態調査によると、新規参入者が自営で農業を始める場合、就農1年目に必要となる費用は平均で約896万円です。一方で、用意できている営農用の自己資金は平均278万円にとどまっています。 単純に差し引くと、就農開始時点で約619万円の資金不足が生じていることになります。 つまり、新規就農は「農業を始めるかどうか」以前に、「必要な資金をどう確保するか」が大きな関門になります。 今回は、新規就農者の実態調査をもとに、作目ごとの借入状況、公的資金の重要性、そして就農前に準備すべき資金計画について整理します。 1. 新規就農では、自己資金だけで始
ishikawa030
5月27日読了時間: 9分
bottom of page