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【静岡・イチゴ栽培】既存ハウスの「谷換気」を後付けで自動化 ― CO-LAB Shizuoka実証レポート

11 分前
読了時間: 4分

CO-LAB Shizuokaの実証事業の一環として、静岡県内のイチゴ農園(S農園様)で、連棟ハウスの「谷換気」の自動化に取り組みました。


今回の実証では、これまで手動で開閉していた谷換気を、既存設備をできる限り活かしながらモーター駆動へ変更。さらに、スマートフォンから遠隔操作できる仕組みを導入しました。


農業現場では、自動化や遠隔化に関心があっても、設備をすべて入れ替えたり、新たに環境制御型ハウスを建設したりすることは、コスト面から簡単ではありません。


GREEN OFFSHOREでは、今ある設備を活かしながら、必要な部分から自動化・遠隔化していく「後付けDX」に取り組んでいます。




既存ハウスを活かした「後付けDX」


今回の実証では、新しくハウスや設備をつくり直すのではなく、現在使用している鉄骨ハウスや換気設備をできる限り活用しました。


既存のハウスを使いながら自動化を進めることができれば、大規模な設備更新を行わず、必要な部分から段階的に導入していくことができます。


その一方で、長年使用されてきた設備は、構造や設置状況、経年変化などが現場ごとに異なります。


こうした既存設備の状態を確認しながら、自動化に必要な部分を一つずつ調整していくことも、今回の実証の重要なテーマとなりました。



連棟ハウスの「谷換気」を自動化


S農園様のハウスは、複数のハウスが連続してつながった「連棟型」です。


ハウス内で暖められた空気は上昇するため、特に連棟型では中央部や上部にたまった熱気をどのように逃がすかが重要になります。


その役割を担うのが、ハウスとハウスの接続部分にある「谷部」を開閉する谷換気です。


これまでS農園様では、この谷換気を手動で巻き上げていました。


今回の施工では、既存の手動巻き上げ機構を取り外し、換気用モーターを取り付けることで自動化しました。


ただし、モーターを取り付ければ、それだけで完成するわけではありません。


現場には電柱や既設の制御盤などがあり、機器や支持部材を理想的な位置に設置できない場所もあります。


そのため、既存設備との干渉を避けながら、現場に合わせて取り付け位置や支持方法を調整しました。



実際に起きた「ヒューズ断」


後付けDXでは、新設設備とは異なり、長年使われてきた既存設備の状態も考慮する必要があります。


今回の施工でも、動作確認中にモーターのヒューズが切れる事象が発生しました。


原因を確認すると、長年使われてきた巻き上げ設備のパイプや軸にわずかな歪みがあり、特定の位置でモーターへ大きな負荷がかかっていました。


手動であれば、人が重さを感じながら力を加減して操作できます。


しかしモーター化すると、それまで表面化していなかった設備側の抵抗や歪みが、負荷として現れる場合があります。


そこで現場で動作を確認しながら原因箇所を特定し、モーターの取り付け角度や支持方法を再調整。


最終的に、安定して動作する状態まで仕上げました。


既存設備を活かした自動化では、システムを設置するだけでなく、実際の設備の状態を確認しながら調整することが重要です。


GREEN OFFSHOREでは、こうした現場での調整も含めて、実際に使える状態まで仕上げることを大切にしています。



「設備を操作するための移動」を減らす


谷換気を自動化する目的は、単に手作業をなくすことだけではありません。


複数のハウスや離れた圃場を管理している場合、設備を操作するために現地へ移動する時間も積み重なっていきます。


一つひとつの操作は短くても、毎日繰り返せば大きな負担になります。


今回の実証では、谷換気をスマートフォンから遠隔操作できるようにしました。


決められた時間に動かすだけならタイマーでも対応できますが、実際の農業では気温や日射、天候は常に変化します。


遠隔操作ができれば、急な天候変化などで予定を変更したい場合にも、その操作のためだけに現地へ移動する必要がありません。


GREEN OFFSHOREが目指しているのは、単に設備を自動化することではなく、


「設備を操作するためだけに現地へ行く回数を減らすこと」


です。


移動や定型作業を減らすことができれば、その時間を栽培管理や収穫、出荷など、人の判断や作業が必要な仕事へ充てることができます。



今ある設備から始める農業DX


農業DXというと、大規模な設備更新や高額な環境制御システムをイメージする方もいるかもしれません。


しかし、すべてを一度に新しくする必要はありません。


手動だった設備をモーター化する。


現地でしかできなかった操作を遠隔化する。


必要なところから少しずつ自動化していくことも、一つの農業DXです。


一方で、既存ハウスは構造や設備の状態が一棟ずつ異なります。


だからこそGREEN OFFSHOREでは、システムを提供して終わるのではなく、実際のハウスや設備を確認しながら、現場ごとの課題を解決していくことを重視しています。


今回のCO-LAB Shizuokaで得られた知見も、今後の施工方法やシステム改善へ反映し、より導入しやすい「後付けDX」につなげていきます。


「GO SWITCH」は、農業向けに特化した自動化サービスです。私たちのサービスを利用することで、効率的な農業管理が可能になります。今すぐ資料請求をして、あなたの農業を次のステージへ進めましょう!サービスページをご覧いただき、詳細をご確認ください。

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