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新規就農の研修先は「作りたい作物」だけで選んではいけない5年以上続く農業者が重視していた、経営を学べる環境
新規就農を目指すとき、多くの人が最初に考えるのは「何を育てるか」です。 トマトを作りたい。いちご農家になりたい。ぶどう栽培で独立したい。有機野菜を育てたい。 このように、作りたい作物から就農を考えるのは自然なことです。農業への入口として、作物への関心や憧れは大きな動機になります。 しかし、新規就農で本当に重要なのは、「何を作るか」だけではありません。 農業は、作物を育てる仕事であると同時に、経営です。いくら好きな作物を選んでも、栽培技術、資金管理、販路、労働力、設備投資、収支計画が成り立たなければ、農業を続けることはできません。 そのため、就農前の研修先選びでは、「希望する作目を学べるか」だけでなく、「農業経営を実践的に学べるか」が重要になります。 今回は、新規就農者の就農実態調査をもとに、就農前の研修先選びで何が重視されているのか、そして長く農業を続けている人がどのような視点を持っていたのかを整理します。 1. 新規就農では、研修先選びがその後の経営を左右する 新規就農において、就農前研修は非常に重要な準備です。 農業は、机上の知識だけでは成り
ishikawa030
6月3日読了時間: 8分


農家出身者の就農は学卒だけではない 令和5年新規雇用就農者の年齢構造を読む
令和5年の新規雇用就農者のうち、農家出身者は1,200人となっている。そのうち、新規学卒就農者は120人であり、農家出身の新規雇用就農者全体の1割にとどまる。 農家出身者というと、家業として農業に関わり、学校卒業後にそのまま農業へ入る姿を想像しやすい。しかし、今回の数字を見る限り、そのような学卒直後の就農は一部であり、農家出身者の雇用就農はより幅広い年齢層によって構成されている。 つまり、「農家出身=若いうちに農業へ入る」という単純な構図ではない。農家出身であっても、就農のタイミングや入り方は多様化している。 ■年齢構成は30代が最多、20代から高齢層まで分布 農家出身の新規雇用就農者1,200人を年齢別に見ると、最も多いのは30~39歳の260人である。次いで20~29歳が240人、65歳以上が200人、40~49歳が190人と続く。 49歳以下は700人で全体の過半を占める一方、50歳以上も500人いる。若年層だけでなく、中高年層や高齢層にも一定の就農者が存在している点が特徴である。 この構成から見えるのは、農家出身の雇用就農が、単なる新卒採
ishikawa030
5月8日読了時間: 4分


年齢構成から見える担い手の実態
■新規就農者数だけでは見えない実態 令和5年の新規自営農業就農者は30,330人だった。数字だけを見ると、一定数の人が新たに農業に入っているように見える。しかし、重要なのは単なる人数ではなく、その中身である。年齢構成を確認すると、新規自営農業就農者の中心は若い世代ではなく、高年齢層に大きく偏っていることがわかる。新規就農という言葉には、若い担い手が増えているような印象があるが、実際の数字はそれとはかなり異なる姿を示している。 ■最も多いのは65歳以上 年齢階級別にみると、最も多いのは65歳以上の15,870人だった。これは全体の半数を超えており、新規自営農業就農者の中で突出して多い層である。次いで60~64歳が4,650人、50~59歳が3,400人となっており、50歳以上の層が厚く分布している。新たに農業を始める人の中心が高齢層にあるというのは、一般的なイメージとはかなり異なる。 ■若年層はごく少数にとどまる 一方で、若い世代はかなり少ない。15~19歳は210人、20~29歳は1,600人、30~39歳は1,800人、40~49歳は2,800
ishikawa030
3月25日読了時間: 4分
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