【活動報告】シクラメン栽培の自動化へ!「プールベンチ×土壌センサ」で挑む自動給液システムの実証試験
- GREEN OFFSHORE info チーム

- 2 時間前
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導入:鉢物栽培の「水やり」を最適化する
皆さんこんにちは!GREEN OFFSHOREです。 今回は、愛知県の「あいち農業イノベーションプロジェクト」における2025年度の研究の実績をご報告します。
今回の大きなテーマは、シクラメンを中心とした「鉢物の自動給液システムの構築」です。鉢物栽培において、水やりは作物の品質を左右する最も重要な作業の一つですが、生育ステージごとに最適な水分量が変化するため、非常に手間と経験が求められます。
この課題を解決し、最適な水分管理技術を構築するため、愛知県内の2か所の研究所(稲武の山間研究所、長久手の花き研究所)にて実証試験を行いました。
1. C型鋼ベンチと土壌センサの連携(山間研究所)
山間研究所では、従来から広く使われている「C型鋼を利用したベンチ」を用いた灌水制御の試験を行いました。
あぐりログによる土壌センサ活用: 鉢内の土壌水分量を「あぐりログ」でリアルタイムに計測し、水分量が設定された値を下回った場合に自動で灌水を行う仕組みを構築しました。
柔軟な計測設定: 土壌水分の計測タイミングやチェック回数は、ユーザーが自由に設定可能です。
「乾きすぎ」の防止: 午前中に複数回土壌水分を計測することで、鉢内が設定値を下回った場合には確実に灌水が行えるようになりました。
2. プールベンチ×GO SWITCHの挑戦(花き研究所)
花き研究所では、国内の鉢花栽培で広く取り入れられている「プールベンチ」での実験を行いました。
プールベンチ方式は、通常、水中ポンプを用いてベンチ内に湛水(水を張る)と排水を繰り返すことで給液を行います。今回は一般的な灌水バルブの制御ではなく、この水中ポンプそのものの制御に「GO SWITCH」を用いるという新たなアプローチで自動化を行いました。水中ポンプは100V電源を利用しますが、これを手軽にON/OFF出来る仕組みをつくっています。これにより、既存のプールベンチ設備を活かしたまま、低コストでスマート化を図る道筋が見えてきました。
3. 【番外編】「日射量予測」を使った低コスト制御ロジック
土壌センサを用いた精密な制御に加えて、さらに低コストでの実装を目指すべく、弊社独自の「日射量予測値」を用いた灌水制御試験も山間研究所にて同時に実施しました。
独自の予測値計算: 設置箇所の緯度補正を行った上で、予測基準値として計算します。この辺は研究部分でもあるので詳細はまだ書けませんが、
成果と展望: この予測ロジックを用いた結果、通常の「3日置き」の定時灌水と比較して、シクラメンの品種によっては葉数などに改善が見受けられました。
まとめ:現場に合わせた「ちょうどいい自動化」を目指して
精緻な土壌センサを使った確実な制御から、既存の水中ポンプを活用した制御、そして日射量予測を使った低コストな運用まで。今回の実証試験を通じて、鉢物栽培における自動化のアプローチは、農家さんの設備や予算に合わせて柔軟に構築できることが証明されました。
今後は、日射量予測の制御パラメータのさらなる改善などを図り、現場で真に役立つ技術の確立を目指していきます。

