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農業は「毎日ハウスを見に行く」が当たり前?天候対応を省力化する方法
■農業を始めてから気づく「天候対応」という負担 新規就農や異業種からの農業参入では、ハウスや農業機械、灌水設備などの初期投資に目が向きがちです。 しかし、実際に栽培を始めると、設備費とは別の負担が見えてきます。 それが、天候に合わせて人が動かなければならないことです。 朝にハウスを確認し、気温が上がれば換気し、作物の状態を見ながら灌水する。雨が降りそうなら設備を確認し、天候が急変すれば再び圃場へ向かう。 一つひとつの作業は短時間でも、それが毎日続けば大きな負担になります。 特に少人数で農業を始める場合、「作物を管理するために人が現場へ行く」ことそのものが経営上のコストになります。 ■1日30分の見回りでも年間では約182時間 例えば、設備の確認や操作のために毎日30分を使っているとします。 単純計算すると、 30分 × 365日 = 182.5時間 です。 1日ではわずか30分でも、年間では約182時間になります。 さらに、 ・朝夕2回の確認・ハウスが複数棟ある・圃場まで車で移動する・雨や高温時に追加確認する といった条件が加われば、実際の負担は
ishikawa030
9月16日読了時間: 6分


農業の人手不足、採用だけで解決できる?令和6年調査から考える「人が集まりやすい経営」
農業経営において、人手不足は大きな経営課題になっています。 求人を出しても応募が集まらない。ようやく採用しても、農作業を覚えてもらうまでに時間がかかる。経験者を募集しても、そもそも候補者がほとんどいない。 こうした状況では、単純に「採用人数を増やす」だけで人手不足を解消することは難しくなります。 そこで考えたいのが、どのような人を採用するかだけではなく、どのような人でも働きやすい農場にできるかという視点です。 農林水産省の「令和6年新規就農者調査結果」を見ると、農業経営体に新たに雇用された人の経歴は、必ずしも農業経験者ばかりではありません。 むしろ、農業以外の仕事から農業へ転職してきた人が大きな割合を占めています。 ■新たに農業へ雇用された人で最も多いのは「異業種からの転職」 令和6年新規就農者調査では、農業経営体へ新たに雇用された人について、雇用される前の就業状態が公表されています。 主な内訳は次のとおりです。 農業以外に勤務:7,310人 農業法人等に勤務:1,740人 学生:1,640人 自営農業:1,060人 家事・育児・その他:820人
ishikawa030
8月28日読了時間: 7分


人材不足に強い農業経営とは?令和6年新規就農者調査から考える持続可能な農場づくり
人材確保は経営リスクの一つになっている 近年、多くの農業経営体で共通する課題の一つが人材不足です。収穫期や繁忙期だけ人手を確保することが難しくなっただけでなく、長期的に働く人材を育成・定着させることも重要な経営課題になっています。 こうした状況を考えるうえで参考になるのが、農林水産省が公表した「令和6年新規就農者調査結果」です。この調査では、農業経営体に新たに雇用された人が、どのような就業状態から農業へ入ってきたのかが示されています。 対象は「新たに雇用された者」であり、新規就農者全体の傾向を示すものではありません。しかし、現在の採用市場を理解するための重要な資料といえます。 農業経験者だけでは人材は集まらない 調査結果では、「農業以外に勤務」していた人が7,310人と最も多くなっています。 一方、「農業法人等に勤務」は1,740人、「学生」は1,640人、「自営農業」は1,060人、「家事・育児・その他」は820人、「農業以外の自営業」は410人でした。 この結果から分かるのは、農業法人の採用は、農業経験者だけで成り立っているわけではないという
ishikawa030
7月31日読了時間: 4分


新規雇用就農者は20代・30代が中心自営就農との違いから見る、農業の担い手構造
農業の担い手不足が課題とされる中で、「新規就農者をどう増やすか」は重要な論点です。 しかし、ひとことで新規就農者といっても、その中身は一様ではありません。 自分で農業経営を始める「自営就農」と、農業法人や農業経営体に雇われて働く「雇用就農」では、年齢構成も、参入の背景も、担い手としての役割も大きく異なります。 令和5年の新規雇用就農者は9,300人でした。 雇用就農は、自営で農業を始めるのではなく、農業法人や経営体に就職・転職する形で農業に入るルートです。近年は、農業法人の拡大や企業的な農業経営の広がりにより、農業を「働く職場」として選ぶ人も増えています。 今回は、新規雇用就農者の年齢構成をもとに、自営就農との違いと、農業の担い手構造について整理します。 1. 新規雇用就農者の中心は20代・30代 令和5年の新規雇用就農者を年齢階級別に見ると、最も多いのは20〜29歳の2,770人です。 次いで多いのが40〜49歳の1,900人、30〜39歳の1,750人です。 つまり、新規雇用就農者の中心は、20代から40代の現役世代です。...
ishikawa030
6月24日読了時間: 7分


「知らなかった」では済まされない? 新規就農者の82.5%が利用する支援制度と、年代別の落とし穴
「農業を始めたいが、資金繰りが不安だ」「良い農地が見つからない」 新規就農を志す方の多くが、こうした悩みに直面します。理想のライフスタイルを描く一方で、現実的な経営の壁は想像以上に高くそびえ立っています。 しかし、この壁を「個人の努力」だけで乗り越えようとする必要はありません。最新の公的調査データからは、多くの先輩就農者が制度を賢く利用し、リスクを分散させている実態が浮かび上がってきました。今回は、新規参入者が実際にどのような支援を活用し、経営の安定化を図っているのかを解説します。 ■新規参入者の8割以上が活用する「資金の命綱」 就農直後は、収入が不安定な中で設備投資や生活費を賄わなければなりません。この「魔の期間」を乗り切るために、どれくらいの人が公的支援を利用しているのでしょうか。 最新の調査結果(図1参照)を見ると、最も利用率が高かったのは「助成金・奨励金の交付」でした。その割合はなんと82.5%。前回の調査(2021年)と比較しても25ポイント以上増加しており、もはや「利用するのが当たり前」という状況になっています。 次いで「農地のあっせ
ishikawa030
1月21日読了時間: 3分


週末にちょっと読みたい、コインで樹を診断?常識を覆す、果樹栽培の驚くべき5つの真実
樹の健康状態を「10円玉」で診断?ベテラン農家が作物の「顔色」で判断してきた職人技を、AIや日射量予測、最新センサーでデータ化するスマート農業の最前線。レモンやイチジク、ハウスみかんの高品質・多収穫を実現する、常識を覆す5つの栽培真実を解説します。
Mitsuyoshi Oki
2025年12月28日読了時間: 7分
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