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週末コンテンツ:オランダ施設トマト栽培の最前線
オランダは、国土面積が日本の九州ほどでありながら、世界第2位の農産物輸出国です。特に施設園芸(トマト、パプリカ、花きなど)では世界最先端を走っており、その単収(1ヘクタール当たりの収穫量)は日本の 約8倍 に達します。この驚異的な生産性を支える技術トレンドをご紹介します。 Image by azerbaijan_stockers on Freepik 1. 徹底した「データ駆動型栽培」への移行 オランダのトマト栽培農家の 8割 が、施肥や給水、環境制御を自動制御するシステムを導入しています。単にデータを集めるだけでなく、 AIがデータを活用して制御プロセスまで自動化 することが主流です。 具体的な技術例: 葉のしおれ具合や茎の太さといった植物の生理状態をAIで分析・測定し、水の量を精密に制御することで、高糖度のトマトを安定的に生産しています。 日本へのヒント: 当社の GO SWITCH のように、センサーデータを単なるモニタリングで終わらせず、 最適な灌水行動に直結させる 「自動制御アルゴリズム」の導入が、単収を劇的に高める鍵となります。

GREEN OFFSHORE info チーム
2 日前読了時間: 3分


ハイテク農業の最前線から見えた、4つの意外な真実
ハイテク農業と聞くと、完全に自動化された未来的な植物工場を思い浮かべるかもしれません。しかし、実際に最先端の技術を導入している農業経営者の声に耳を傾けると、彼らが直面している課題は、より人間的で複雑なものであることがわかります。ミニトマト、ハーブ、胡蝶蘭など、様々な品目を栽培する農園へのインタビューから見えてきた、4つの意外なインサイトをご紹介します。 施設トマト栽培の様子 1. 最大の課題は「人」:テクノロジーが解決できない、新たなボトルネック 高度なテクノロジーの導入は、新たなスキルセットを要求します。このスキルが容易に移転できない時、現場では深刻な人材のボトルネックが生まれます。とあるミニトマト農園主は、機械制御をパート従業員に任せたいと考えていますが、「誰でも出来る仕組みではない」ため、従業員側が「任されたくない」と感じるジレンマに直面しています。 この権限移譲の難しさは、特定の人材に業務が集中する状況を生み出します。別の生産者では、栽培管理のすべてをプラントマネージャー一人が担っており、「他に出来る人がいないのが課題」です。これは、担当

GREEN OFFSHORE info チーム
4 日前読了時間: 5分


驚くほど収量が上がる!トマト栽培を変えるCO2施用の新常識5選
植物の成長には二酸化炭素(CO2)が不可欠。これは、誰もが知る事実です。しかし、その与え方次第で収穫量が劇的に変わることはご存知でしょうか?従来の常識を覆す、驚くべき最新技術が次々と登場しています。ただ闇雲にCO2を与える時代は終わり、いかに賢く、効率的に植物のポテンシャルを引き出すかが鍵となっています。 この記事では、トマト栽培を例に、あなたの農業を次のステージへと導くCO2施用の「新常識」を5つ厳選してご紹介します。 Ripe tomatoes thriving in a well-ventilated greenhouse. 1. 「多ければ多いほど良い」はもう古い!常識を覆す「低濃度・長時間」という新発想 最初の新常識は、まさに逆転の発想です。従来は「早朝、ハウスを密閉している間に高濃度で施用する」のが一般的でした。しかし最新の研究では、外気と同じか少し高い程度(400〜500ppm)の低濃度で、日中長時間にわたって施用する方が、実は効率的で収量も向上することが明らかになっています。 なぜなら、ハウスには目に見えない隙間が多く、高濃度でC

GREEN OFFSHORE info チーム
11月4日読了時間: 6分


施設園芸トマト・ミニトマトのCO2施用量と局所施用技術の最新知見
トマト栽培を始める生産者の方々にとって、CO2施用の重要性はますます高まっています。特に近年の研究では、CO2施用が収量を大幅に増加させることが明らかになっています。このブログでは、トマトとミニトマトの推奨CO2濃度や局所施用技術について詳しく解説し、持続可能な施設園芸のための最新の知見を紹介します。 トマト栽培におけるCO2施用の基本知識 トマトの推奨CO2濃度は800〜1,000ppmと言われてきました。 これは、トマトの生育にとってCO2が非常に重要な要素であり、適切なCO2施用がいかに生産性を高めるかを示しています。 トマト栽培におけるCO2施用の重要性 特にミニトマトについては、800ppmのCO2施用が一般的です。この施用量によって、根の生育が促進され、より多くの栄養素が吸収されます。その結果、健康的な果実が育つことになります。 だたし、実際にこの濃度を維持している農家はそれほど多くないのが現状です。主な理由として、経済的な負担が挙げられます。特に光熱費の増大が懸念され、CO2施用に必要な設備投資や運用コストが農家の負担となることがあ

GREEN OFFSHORE info チーム
10月27日読了時間: 4分


GO SWITCH窓開閉モデルを豊橋の生産者様向けに導入しました
豊橋アグリテックコンテストで知り合った生産者様に向けて、GO SWITCHの窓開閉モデルを導入しました。 GO SWITCHは「複数の農場を持っていて」「個々の農場、ビニールハウスの管理に忙殺されている」生産者様に向けて、自動化・省力化を提案するサービスとなっています。 こちらの農場での課題についても、すぐ上で挙げたように複数の農場移動で時間がかかってしょうがない、各農場の間に川が流れていて、橋の箇所で朝晩ひどい渋滞がおこって移動に支障をきたしている、という悩みがありました。 朝はビニールハウスの温度が急激に変わりやすく、その重要な時間にすぐ農場の様子を見られないのがキツイ、との事。 作業自体は、手動の巻き上げ装置をモーターの巻き上げ装置に切り替えて、GO SWITCHを壁面に取り付け、その間を専用のケーブルでつなげる、となります。 GO SWITCH - ケーブル - 巻き上げモーター はそれぞれコネクタで繋げる形になっているので、自分でも取り付けられるような簡単さを目指しました。 今回はその設備の簡単さについて、作業に手間取る事は無いかなどの
Mitsuyoshi Oki
2024年12月5日読了時間: 2分
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