GREEN OFFSHORE(グリーンオフショア)のリモートスイッチと灌水バルブを、実証実験として利用してくださった浜松市の「連理農園」様。
4つのバルブのリモートスイッチと、環境センサの組み合わせを1か月ほど使っていただきました。
そこで、使用感などをお伺いしてみたいと思います!
まず、リモートスイッチを利用してみた感想を教えてください
【連理農園様より】
「1日の水やり時間が20分減りました。
今回スイッチを導入したのは、12.8mの栽培レーン×3つ。
1つのハウスでミニトマト、イチゴ、食用ビオラ、サニーレタスなど常時10〜20種類栽培していますが、これまでは毎日、手作業で水やりをしていました。
3レーンをリモートスイッチと灌水バルブで自動化した結果、かなりの省力につながりました」
センサを使った日射比例の灌水はご利用されましたか?
【連理農園様より】
「はい、現在(インタビューは2024年1月に実施)の灌水利用状況をご説明します。
朝9:00にタイマーで必ず3分間灌水。
その後、日射量が1.0メガジュール増えるごとに灌水を3分行っています。
1月の快晴時の平均日射量は3.5メガジュールのため、
最大で1日に4回灌水することを想定しているのです。
この数値がちょうどいいのか、作物の生育具合を見ながら調整中ですが、見たところ状態はいいですね」
ここがよかった、と感じるところはどこでしょうか?
【連理農園様より】
「まず一つ目は、現在の灌水状況のデータを蓄積できることですね。
今月分のデータをストックしておくことで、来年の同月に参考にすることができます。
二つ目は、タイマーと日射比例で自動的に灌水すれば、ハウスに来なくてもいい日ができること!(例えば曇天で灌水量が少ない日など)
三つ目は、これまで人に世話を委託するとき、感覚的な指示しかできませんでしたが、数値で伝えられるのがラク。快晴になったら水をあげてではなく、日射量が1.0メガジュールになったら灌水して、だとわかりやすいです」
では、もう少し改善して欲しいポイントはありますか?
【連理農園様より】
「デメリットとしては、
灌水スイッチのON/OFFのみで水の流量調節ができない点、
スマホからスイッチのアプリを使う際には定期的にログインが必要な点が挙げられます。
また、日射量の測定だけではなく、夜間のハウス内温度とも連携して、灌水時間を調節できるとより使いやすいかと。
上記のようなところが考えられます」
ありがとうございました!
GREEN OFFSHORE(グリーンオフショア)のリモートスイッチと灌水バルブを、ここまでしっかり使い込んでいただきありがとうございました。
今後春に向けて気温が上がっていきますが、センサーを駆使して、灌水量の調整をされていかれるそうです。
今回の実証実験は、
「環境センサと連動した灌水システムの制御」の活用を確立することが目的。
この目的はしっかり果たせたと実感しています。
今後の製品化に向けて、ますます開発のスピードアップと、品質の向上を目指していきます。