すでにご紹介した通りに、グリーンオフショア株式会社は令和5年度「浜松市新産業創出事業」に選出されました。
私たちは「クラウドを利用した農業向けスマート灌水サービスの開発」を行います。
浜松市新産業創出事業とは?
こちらは、静岡県浜松市が行うスタートアップのためのバックアップ制度です。同市内に事務所があり、新しい事業を立ち上げようとしている中小企業が対象。
特に、浜松市が成長7分野(次世代輸送用機器、健康・医療、新農業、環境・エネルギー、光・電子、デジタル、ロボティクス)と捉えている分野で行われています。
グリーンオフショアの本社は浜松市。
新農業を担う立場として、採択されたことを嬉しく思います。
灌水サービスを農園に導入する実証実験へ
選ばれたからには何をするのか?
ということで、2023年6月から2024年2月までの期間に、開発から製品化までの流れを進めていきます。
グリーンオフショア株式会社が取り組むのは、「灌水サービスの実証実験」。つまり、農業用ハウスの水やりシステムの自動化です。
①スマートフォンの操作で、水やりのスイッチON/OFFができる
②シンプルな機械とシステムを使うため、導入がとってもラク
③水やりにかかるスタッフの時間、労力を大きく削減できる
こんなメリットを期待しています。
協力していただける農園が決まり、9月の機器設置に向けて準備をしています。機械の導入風景や使用コメント、実験経過報告などもブログで紹介していきますので、ぜひご覧ください。
さらなる展望は水やりの最適化
この実証実験を通して、もう一歩未来に向かって踏み出したい目標があります。
現在進めている灌水サービスは、水栓のスイッチとスマートフォンを連動させて、遠隔地から水やりができるというもの。
ここに、ハウスの温湿度や日射量の計測値を測るセンサーを加えたいと思っています。
センサーの数値をもとに、クラウド上で数値を計算し、水やりの量を調整するところまで開発を進めたいのです。
「今日は快晴。暑いから水を多めに!」とか。
「今日はちょっと少なめに」など。
この実験に使用するセンサー、ソフトウエアについては、後日改めてご紹介します。
手頃なコストで使えるシステムへ
グリーンオフショア株式会社が目指す未来像は、手軽に、低コストで、無理なく使える灌水サービスです。
スマートフォンでサッと水やりの指示が出せたら、ハウスからハウスへ移動する時間が激減するはず。
センサーを使って「ちょうどいい水量」で水やりができたら、無駄な灌水量を減らすことも可能に。
資源や人の時間は有限です。これらをちょうどよく使いながら、ずっと野菜をつくり続けられる環境をつくる。それこそが私たちが目指す未来です。
実証実験を通して「システムの魅力」を実証しながら、改善点、コスト削減のポイントを見極めて、製品の成熟度を上げていきます!
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