前回までは、リモートスイッチによる自動灌水システムをご紹介してきました。
今回からは、同じスイッチを活用した、ビニールハウスの自動巻き上げシステムについてお伝えします!
こちらも商品パッケージ化に向けて、よりコンパクトに、よりわかりやすく、農家さんがご自分ですぐ使っていただけるよう改良を重ねています。
こちらです。
■ビニールハウス巻き上げ用のパイプにモーターを取り付け、自動で開閉をさせます。
■スマートフォンからスイッチのオンオフが可能。
■タイマーでの操作もOK。
■さらにハウス内のセンサと連動させ、気温が基準値を超えると開閉する設定に対応。
気温がグッと下がる朝晩、手動でグルグルとハンドルを回す必要はありません。
センサが感知して自動で開閉するため、農園にいなくてもいいのです。
ご協力いただいたのは、浜松市の都田町にある「連理農園」様。
昨年度、浜松市の新産業創出事業で「リモートスイッチによる灌水」に成功した際も、お世話になった農園です。
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実験終了後も「センサと連動したリモート水やりシステム」を続けてご利用いただいています。
今回は、モーターの取り付け風景を公開します!
これまで使っていたハンドルを外し、モーターを取り付けます
ハウスの両面にモーターを設置するのですが、今回は実証実験。
片方は日本製、もう一方は中国製と使い分け、それぞれのメリットとデメリットを検証してみることに。
この日は中国製のモーターを取り付けました。
電源を制御版に繋いで、試運転を始めます
制御版にモーターの電源コードを繋ぎます。この制御盤が、ハウス内のセンサ(気温、湿度その他を感知します)と連動してモーターを操作。
スマホで操作、モーターが動きました!
セッティングが終了したところで、ビニルハウスの開閉幅と、モーターの動きを連動させる初期設定を実施します。
使い始めは、モーターの安全装置が働いてすぐに回転が停止してしまうため、開閉幅に合わせて回転し続けるようにリミッターの位置を調節。
こちら、実際に商品化する際には「一目でわかる」ような仕組みにしたいところ。
まずスマホの操作画面から、モーターのスイッチを入れて動かしていきます。
スマホの操作画面は、上記のようなイメージです。
全部開けたい時→全開
閉めたい時→全閉
止めたい時→停止
のスイッチを押します。
もちろんタイマーや温度連動で、自動に動く設定にもできます。
こんな感じで回転し、ビニールを巻き上げたり、下げたりします!
設定が完了しました
安全装置の設定も完了し、
イメージ通りの開閉ができる状況に設定できました。
次回は、「連理農園」様にシステムの使用感を伺ってみたいと思います。