GREEN OFFSHORE株式会社は、まもなく設立から一年。
私たちが手がけていること、目指す未来について、再確認してみたいと思います。
「あらゆる農業用ビニールハウスをシステム化すること。
農業をよりクリエイティブに革新すること」
これが私たちの願いです。
目標の背景には、「就農人口の減少」と「人手に頼る農作業」の問題があります。
ここ数年、農林水産省がスマート農業の実証プロジェクトを始めるなど、IoTやAI、ロボットを使う農業に注目が集まっています。原動力となっているのが、2005年に220万人を超えていた農業従事者が、2020年には136万人まで減少している現実。
同時に、農業の現場は今も人手や経験に頼る作業が求められ、体系化されていない問題もあります。
従事者の多くは高齢化しており、後継者も多くありません。
リアルな声から生まれたアイデア
私たちはこれまで、農家の声を集めてきました。
「夜中にハウスの照明が消えていたら命取り。だから当番制で夜回りしていますね」
「水やりパイプの水栓を手作業で開閉します。点在する農地を回るだけで数時間かかることも」
ここから、「人の目で確認する」「スイッチを入れる」という作業のために、膨大な時間と人員を割り当てていることがわかります。
それなら、ハウス内環境の様子が一目でわかるシステムや、スイッチのオンオフだけをやってくれる仕組みがあればいいのでは?
私たちはそう考えました。
実は、すでに出回っているハウス制御システムは、遠隔操作以外にもデータ計測、制御など多彩な機能を持つため高性能かつ高額です。大規模経営を行う農家の場合でも、「全体の2割はスマート農業を導入し、残りは人力でカバー」というケースが少なくありません。
しかし本当に必要なのは、「スイッチのオンオフだけをやってくれる、リーズナブルなシステム」ではないでしょうか。
それをすべてのハウスに導入すれば、農地をめぐる業務や、夜中に何度も起きる仕事から解放されます。業務を省力化することで、人口減少に対応しながら規模拡大を望むことができるのです。
ステップアップでかなえる農業のスマート化
GREEN OFFSHORE株式会社が考える「農業のスマート化」は、ハウス全体をシステム化しながら、必要な業務とコストに応じてステップアップしていくもの。
最初は水やり用バルブのスイッチをオンオフするだけの、リーズナブルな機能を活用。
そして天候や湿度に合わせて窓の開閉機能を。
さらには育成データを集めて解析。
こうして少しずつ機能を増やし、効率の良い農業のスタイルを構築することができます。
もちろん、データはすべてクラウドが自動制御し、スマートフォンから遠隔操作が可能。
これまで人の肌感覚や記憶、目で見る作業に縛られていた農業を、システム化するのです。
それによって、「野菜のおいしさの伝え方」「新たなニーズの模索」など、これまで手が回らなかった分野に注力することが可能になります。
農業をもっとクリエイティブに。
GREEN OFFSHORE株式会社は、さらなる一歩を進み始めます。